サンスベリアは育てやすい観葉植物として人気がありますが、繁殖や根を健康的に成長させるためには正しい方法が必要です。
特に挿し木や株分けから根を出す作業は、初心者にとって少しハードルが高いと感じるかもしれません。
今回は、サンスベリアの根を上手に出す方法を画像付きでわかりやすく解説します。
サンスベリアの根を出す方法は2パターン
![子株が出たサンスベリアの葉挿し](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG-7760.jpg)
サンスベリアの根を出すには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
葉挿し
サンスベリアの葉をカットして、新しい根を生やす方法です。簡単に試せるので、初心者にもおすすめです。
株分け
親株から子株を分ける方法で、すでに根が出ている部分を利用します。成長したサンスベリアを増やしたい場合に適しています。
株元がぐらついて地上部が安定しない…とお悩みの方は、下記事を参考にされて下さい。
▶サンスベリアがグラグラの原因は?根が張らない理由と対処法を解説
サンスベリアの根の出し方【葉挿し場合】
手順1. 健康な葉を選ぶ
![葉挿しに使うサンスベリアの葉](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/12/s-IMG-17541.jpg)
サンスベリアの葉の中でも、厚みがあり、色鮮やかで健康なものを選びます。病気や傷がある葉は避けましょう。
手順2. 葉をカット
![カットしたサンスベリアの葉っぱ](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/12/s-IMG-1756.jpg)
- 葉を5〜10cmの長さにカットします。
- カットする際は、清潔なハサミやナイフを使用し、切り口を斜めにすると水を吸いやすくなります。
このとき、上下を間違えないように印をつけておこう。
手順3. 切り口を乾燥させる
![サンスベリアの葉挿し](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG-17571.jpg)
カットした葉の切り口を1〜2日間乾燥させます。これにより、傷口が乾いて腐敗を防ぎます。
手順4. 土や水に挿す
![サンスベリアの葉挿し](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/08/s-IMG-17621.jpg)
- 土に挿す場合:観葉植物用の軽い土や赤玉土を使います。切り口が土に埋まる程度に挿し、土を軽く押さえます。
- 水に挿す場合:ガラス容器に水を入れ、葉の下部が水に触れるようにセットします。容器の水は1週間に1回交換してください。
手順5. 発根を待つ
![子株が出たサンスベリアの葉挿し](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG-7760.jpg)
発根までに3〜4週間ほどかかります。この間、直射日光を避けた明るい日陰で管理しましょう。
葉挿しで子株を出すにはとにかく時間がかかる。筆者の場合、根が出るまで3ヵ月ほど、子株が出るまでに10か月ほどかかった。
▶【さらにくわしく】サンスベリアの葉挿しが腐る理由は?手順と経過を徹底解説
サンスベリアを株分けして根を出させる方法
![株分け前のサンスベリア・ムーンシャイン](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG_0471.jpg)
今回は実際に、上写真のサンスベリアを株分けしてみます。
手順1. 親株を準備する
![株分け前のサンスベリア](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG_0476.jpg)
成長したサンスベリアを鉢から取り出し、根の状態を確認します。親株がしっかりと健康であることが前提です。
手順2. 子株を分ける
![サンスベリアの株分け](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG_0478.jpg)
親株から子株を切り離します。この際、根がついた部分を丁寧に分けることが重要です。切り分ける際は、清潔なナイフやハサミを使用します。
手順3. 子株を植え付ける
![株分け後のサンスベリア・ムーンシャイン](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG_0488-1.jpg)
- 鉢に観葉植物用の土を入れ、子株を植え付けます。
- 根を傷つけないように注意しながら、土を軽く押さえて固定します。
手順4. 水やり
![サンスベリア・ムーンシャイン](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/08/s-IMG-3528.jpg)
植え付け直後はたっぷりと水を与えます。ただし、過剰な水やりは根腐れの原因になるので、土が乾いたら適量を与えるようにしましょう。
親株もそのまま育てることは可能。ただ、筆者の場合は賃貸住宅のため、スペースに限りがあるので親株は処分しました。プレゼントするのもいいかも。
▶【さらにくわしく】サンスベリアの株分けが失敗する原因は?手順を画像付きで解説します
サンスベリアの根が出るまでの注意点とコツ
![葉挿しで復活させたサンスベリア](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/s-IMG-56861.jpg)
注意点1. 腐敗を防ぐ
切り口の乾燥を怠ると、腐敗が起こりやすくなります。必ずしっかりと乾燥させてから植え付けを行いましょう。
注意点2. 適切な温度管理
サンスベリアは20〜30℃程度の温暖な環境を好みます。特に発根の際には、温度が低すぎると根が出にくくなります。
注意点3. 日光の管理
直射日光は避け、明るい日陰で育てます。特に挿し木の際は、強い日差しに当たると葉が乾燥してしまうため注意が必要です。
注意点4. 水やりの頻度
水に挿して発根させる場合、水が腐らないよう定期的に交換します。土に挿す場合も、過剰に水を与えないよう注意してください。
サンスベリアの根を出したいときによくある質問
![管理人が抱えたサンスベリア](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/12/IMG-39551.jpg)
Q1. 発根しない場合はどうすればいい?
発根が見られない場合は、以下をチェックしてください。
- 温度が適切か(20℃以上を保つ)。
- 切り口が腐っていないか。
- 使用している土や水が清潔か。
Q2. 根が腐った場合の対処法は?
根が腐った場合は、腐った部分を切り取り、切り口を再度乾燥させてから挿し直します。
Q3. 葉挿しにカビが発生した場合は?
![根が出る前に腐ったサンスベリアの葉挿し](https://sansvieria.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-6050.jpg)
葉挿しが湿度の高い環境で管理されるとカビが発生することがあります。カビが見られた場合は、患部を取り除き、新しい土や容器を使用してください。
サンスベリアの根の出し方を画像付きで解説【まとめ】
サンスベリアの根を出すには、適切な方法と環境管理が必要です。
挿し木や株分けのいずれの方法でも、基本的な手順を守ることで成功率を上げることができます。
この記事を参考に、ぜひ健康で美しいサンスベリアを育ててみてください!