上に向かって伸びるすっきりとした株姿がスタイリッシュなサンスベリア(トラノオ)。
真っすぐ伸びる肉厚の葉が特徴的なサンスベリアは株姿がコンパクトで、狭い空間でも飾りやすい人気のインテリアグリーンですね。
そんなサンスベリアの葉がカーテンや服などに引っかかり、ポキッと折れてしまってお困りではありませんか?
そこで今回は、サンスベリアの葉が折れたときの対処法をご紹介します。
サンスベリアの葉が折れたときの原因と対処法
サンスベリアの葉が折れた場合、まずは根元が腐っていないか確認しましょう。
折れた部分が柔らかくなってブヨブヨとしている場合、根腐れによって根元が腐り、倒れてしまっていることも考えられるからです。
▲まずは、根元が腐っていないかチェック!
物理的な刺激によりサンスベリアの葉が折れた場合
「カーテンの裾にサンスベリアの葉が引っかかって折れた」「ぶつかった衝撃でサンスベリアが折れてしまった」などという場合、
折れた葉は葉挿しとして使うことができます。そして、鉢に残った根元部分の葉は、残念ながら葉先が再生することはありません。
そのままにしておくか、気になるようなら根元からカットするのがよいでしょう。
放っておいた場合、折れた部分が乾燥して白っぽくなります。枯れることはありませんがその後の生長もあまり期待できません。
※ちなみに筆者宅のサンスベリアの場合、折れた葉の根元部分を残しています。少しずつ伸びていますが、葉先が再生することはありません。ご参考までに…。(下写真)
▲根元部分は生長しているものの葉先は折れた時のままです
日光不足が続くと葉が細くひょろひょろになり弱々しくなる
▲室内に置いたままのサンスベリア
サンスベリアは室内で楽しめる「観葉植物」として高い人気を誇っていますね。
しかし、本来のサンスベリアは日光を非常に好みます。
長い間、日光不足が続くことで葉の1本1本が細く弱々しくなり、倒れてきたり、折れやすくなったりするのですね。
サンスベリアを折れにくく丈夫に育てるためには日光が不可欠です。
▲春から秋にかけて屋外の日向に置いているサンスベリア
根腐れによってサンスベリアが腐って倒れた(根元から折れた)場合
サンスベリアの葉が折れた場合で、且つ、根元がぶよぶよと柔らかくなっている場合、多湿により根腐れを起こしている可能性が高いです。
この場合、すでに腐敗した部分はできるだけ取り除きます。
サンスベリアは乾燥に強い反面、多湿には弱いです。特に、気温が下がり始める秋から寒さの厳しい冬にかけてはほぼ断水気味に管理する必要があります。
▲根元がぶよぶよに腐ったサンスベリア
サンスベリアの水やりは土がしっかりと乾いてからが基本
サンスベリアは肉厚の葉に多くの水分を蓄えています。どちらかというと多肉植物に近い性質を持つのですね。
そのため、必要以上の水やりは根を腐らせ株を弱らせる「根腐れ」を引き起こします。
サンスベリアの水やりは、「土がしっかりと乾いてからたっぷりと」が基本です。
ただし、気温が15度以下になる秋から冬はさらに乾かし気味に管理しなくてはなりません。
サンスベリアの水やり【目安】
春から秋(20度~30度くらい) | 土がしっかり乾いてからたっぷりと与える。 |
真夏(30度以上) | 土がしっかりと乾いてから涼しい時間帯に与える。できるだけ風通しのよい場所に置くことで蒸れを防ぐ。 |
秋から冬(15度以下) | 土がしっかりと乾いてさらに3~4日してから土全体が湿る程度に水を与える。水やりは暖かい時間帯に30度程度の常温の水を。水やり後はしっかりと水気を切るのがポイント。 |
サンスベリアの葉が折れるときの原因と対処法【まとめ】
今回は、サンスベリアの葉が折れた場合の対処法をご紹介しました。
サンスベリアの葉が折れた場合、まずは根腐れを起こしていないか確認しましょう。
その後、日光不足に陥っていないか確認し、置き場所や水やり方法の見直しをします。
秋から冬にかけては寒さにより生長がほぼ止まります。
そのため、この時期に水を与えすぎると根が吸いきれないほどの水分が長く鉢内に停滞することになるのですね。
結果、根腐れを起こしやすくなります。
春から秋の暖かい時期はできるだけ日当たりのよい場所に置き、秋以降は断水気味に管理することで、丈夫な株に育てることができますよ。
サンスベリアの葉が折れたらどうすべき?
- まずは根元が柔らかくなって腐っていないか確認する。
- 腐っている場合、しばらく水やりを控えて風通しのよい場所へ置く。また、腐敗している部分はできるだけ取り除く。
- 物理的な刺激で葉が折れた場合、そのままにしておくか、気になるようなら根元からカットする。折れた葉を葉挿しにするのもよい。
- ただし、ひょろひょろとなって葉が弱々しくなっている場合は置き場所の見直しが必要。