購入当初はまっすぐ上に向かって伸びていたはずのサンスベリアの葉が、いつの間にかベローンと折れ曲がる症状にお悩みではありませんか?
水を与えても折れ曲がった葉が元に戻らない様子にお悩みの方は、かなり多いのではないでしょうか。
そこで今回は、サンスベリアの葉が曲がる主な原因と対処法をくわしくご紹介します。
- 葉が折れ曲がる+葉が細長い、弱々しい、色が薄め➡光線不足の疑い
- 葉が折れ曲がる+根元からぐにゃっと折れる、土が湿りっぱなし、5度以下の寒さに当たった➡根腐れ、冷害の疑い
- 葉が折れ曲がる+鉢の中が葉でいっぱい、2年以上植え替えてない➡根詰まりの疑い
サンスベリアの葉が折れ曲がる時の原因と対処法【日光不足が疑われるケース】
せっかくのすっきりとしたフォルムも葉が曲がっていては見栄えがよくありません。
サンスベリアの葉が曲がる原因を知り、状態に応じた対処方法を見つけましょう。今回は症状別で解説します。
紐でくくって日当たりの良い場所へ移動
サンスベリアの葉が力なくサイドへ折れ曲がる場合、日光不足による徒長(とちょう)を起こしている可能性があります。
サンスベリアは耐陰性のある観葉植物として広く知られていますが、本来は太陽の光が大好きです。
そのため、室内に置きっぱなしにしているとどうしても日光が不足し、徐々に葉が細長くなり弱々しい姿になります。
葉が力なく曲がるだけでなく、葉の厚みが薄くなったり、色味が悪くなったりするのも光線不足のサインなんだ。
サンスベリアの張りのある丈夫な葉を保つには日光が不可欠!
サンスベリアの葉を自立させるためには日光が不可欠です。
対処法としては、曲がる葉を麻紐やリボンなどでくくり、少しずつ明るい場所へ移動します。
気温が安定して20度以上になってきたら屋外に置きましょう。
▲曲がる葉を紐でくくり日当たりのよい場所へ移動
十分な風通しと光に当てることで、折れ曲がるように弱った葉を自立させられることもあるよ。(上写真)
サンスベリアの葉が折れ曲がる時の原因と対処法【根腐れが疑われるケース】
▲0度以下の寒さに当たって根元から折れ曲がったサンスベリア
サンスベリアの葉が根元からぐにゃっと折れ曲がるような場合、根腐れを起こしている可能性が高いです。
葉の根元に触れてみて、ぶよぶよと柔らかくなっている場合はすでに腐っています。
この症状を起こしやすい時期は秋から冬にかけての気温が下がり始める時期です。
サンスベリアは15度以下になると徐々に生長が緩慢になります。すると、根が水分を吸い上げる力が弱まるのです。
この状態で暖かい時期と同じ感覚で水やりしていると起こりやすいのが根腐れ。さらに0度以下の寒さに当たって細胞が壊れ、葉が根元から折れ曲がることもあるよ。こうなってからでは復活は困難…。
すでにぶよぶよに腐った部分は取り除いておく
すでに柔らかくなって腐敗した部分は腐敗が拡がる前に取り除いておきます。
腐った部分を残しておくと、健康な根や葉にまで腐敗が拡がってしまう恐れがあります。
その後、しばらくは水やりを控えて乾燥気味に管理しよう。できるだけ風通しのよい場所に置いてね。葉挿しにするのも選択肢のひとつ。葉挿しで復活方法は下記事を参考にしてみてね。
窓を閉め切る時期はサーキュレーター必須!
窓を閉め切る時期は扇風機やサーキュレーターを使い、意識的に室内の空気を動かし湿気が一か所に停滞しないよう、空気の流れを作ります。
15度以下になる場合はほぼ断水します。葉にシワがよってきたら土が湿る程度に水やりをしましょう。
できるだけ風通しのよい場所に置き、10度以下にはならないようにします。
サンスベリアの葉が曲がる原因と対処法【根詰まりが疑われるケース】
2年以上植え替えていない場合は根詰まり、土の劣化により根が傷みやすい
サンスベリアは2年以上植え替えていないと、鉢の中が根っこでぎゅうぎゅう詰めになり、水分をスムーズに吸収できなくなります。
その結果、葉が折れ曲がるように傷んだり、根が蒸れて傷みやすくなったりします。
土が経年によって粒が崩れ、粘土状に固まってくるよ。放置し続けていると根が蒸れ、根腐れを招くこともあるんだ。株を健康に保つためにも植え替えは必要なお手入れなんだね。
2年に1回、春に植え替えることが美しい樹形を保つコツ
サンスベリアは寒さが苦手なため、植え替えるのならできるだけ暖かな時期にします。
もっとも適しているのは春、5月~6月頃です。
これ以上鉢を大きくしたくない…って場合は、株分けしてみて。鉢は増えちゃうけど、お友達や家族にプレゼントするのもおすすめだよ。
サンスベリアの葉が折れ曲がる時の原因と対処法【まとめ】
今回は、サンスベリアが曲がる原因と対処法を症状別でご紹介しました。
サンスベリアの葉をまっすぐ丈夫に育てたいなら日光が必要です。
もちろん、サンスベリアは耐陰性があるため、室内に置きっぱなしでもすぐに枯れるということはありません。
しかし、日光不足が続くことで確実に葉が弱々しくなっていきます。
▲室内に置きっぱなしのサンスベリア
サンスベリアを丈夫に色つやよく育てたいなら、春から秋の気温が20度以上の時期は屋外に置くのがおすすめです。
▲暖かい時期のみ屋外に置いているサンスベリア
サンスベリアが曲がる主な原因と対処法
- 葉が曲がる場合…数日かけて少しずつ日当たりのよい場所に移動するか、気温20度以上の時期のみ屋外の日向に置く。移動する場合は、葉焼けを防ぐため少しずつ場所を変えて日光に慣らす。
- 葉が根元から折れるように曲がる場合…根元が腐ってぶよぶよになっていれば取り除く。その後、水やりは控えてできるだけ風通しのよい場所で管理。しばらくは半日陰に置いて様子をみる。サンスベリアは多湿が苦手なため、水やりは葉にシワがよってからで構わない。