肉厚の葉とすっきりとした見た目が定番の観葉植物「サンスベリア」。
最近では、空気清浄効果のあるエコプラントとしても人気の高いインテリアグリーンです。
そんなサンスベリアですが、長く育てているうちに「葉がしわしわになってきた…」ということはありませんか?
サンスベリアがしわしわになってる…。このまま枯れてしまうの?
サンスベリアがしわしわになる原因とは?
まずは、サンスベリアの葉がしわしわになる主な原因からみていきましょう。
サンスベリアがしわしわになる原因①「過度の乾燥」
「サンスベリアの葉にしわ(縦シワ)が入り若干内側に丸まっている」という場合、過度の水不足に陥っている可能性があります。
サンスベリアの葉がしわしわになる主な原因のひとつが「過度の乾燥」です。
単に水のやり忘れでしわしわになっているのか、根が傷んで水分を吸い上げることができずにしわしわになっているのか?ここの判断が重要!
過度の乾燥?根腐れ?どちらかを判断する方法
サンスベリアの葉がしわしわになっているのが、「単なる水のやり忘れによるもの」か「根腐れによるもの」かは土の状態を観察し判断する必要があります。
- 土が乾いている(しばらく水やりを忘れていた)…過度の乾燥により葉にしわがよっている可能性が高い➡水やりして様子を見る。春~秋であれば数日で葉にハリが戻ることが多い
- 土が湿っている(土が乾ききらないうちに水やりしていたor気温が15度以下にもかかわらず土が乾いてすぐの水やりを続けていた)…根腐れを起こしている可能性あり➡しばらく水は控える。土が完全に乾いてから水やり。ただし冬場はそのまま断水気味に管理することで寒さをしのぐ。すでに根元が腐敗している場合は復活は難しい
天気予報をチェックして最低気温が15度を下回ってきたら徐々に水やりの間隔を空けて。具体的には土が乾いてさらに3~4日経ってから。
サンスベリアがしわしわになる原因②「寒さによるダメージ」
「サンスベリアがしわしわになり葉が途中で折れ曲がっている」という場合、寒さによるダメージを受けている可能性があります。
暑さと乾燥に強いサンスベリアの原産地は、アフリカや南アジアの乾燥地帯です。
そのため、サンスベリアは非常に寒さ弱いという特徴があります。
サンスベリアの生育に適しているのは20度~30度。最低気温が15度を下回ると徐々に生長が緩慢になり10度以下になると休眠期に。寒い時期は水をほとんど欲しなくなる。
冬は窓際の冷え込みに注意。夜になったら窓から1~2m離して暖かい場所へ
「冬とはいえ室内に置いているし寒さ対策は大丈夫。」
このように思われている方も多いでしょう。しかし、暖房を切ったあとの朝晩は想像以上に冷え込みます。
特に冬の窓際は要注意。夜から朝にかけて冷え込みやすいです。
サンスベリアを窓際に置いている場合、夜になったら窓から1~2m離してね。ちょっぴり面倒だけどこのひと手間がサンスベリアを寒さから守るよ。
サンスベリアがしわしわになったときの復活方法【症状別】
- 葉がしわしわになっているものの自立している
- 葉がしわしわになり途中で折れ曲がっている
- 根元が柔らかくなり葉が倒れている(しわしわというよりふにゃふにゃ)
サンスベリアがしわしわな時の対処法 ケース①自立している場合
サンスベリアの葉がしわしわなものの自立している場合は「過度の乾燥」が疑われます。
- 土がカラカラに乾いているようであれば、たっぷりと水を与えて様子を見る
- 休眠期のため水分をほとんど必要としないため、最高気温が15度程になったら水やりを再開する
- 10度以上の室内に置いている場合、土がカラカラに乾いているなら土表面が濡れる程度に控え目に水を与えて様子をみる(月に1回程度)
サンスベリアがしわしわな時の対処法 ケース②根元から折れ曲がっている場合
サンスベリアの葉がしわしわになり途中で折れ曲がっている場合、「寒さによる凍傷」や「蒸れによる根腐れ」を起こしている可能性が高いです。
- 土がしっかりと乾いてから水を与える
- すでに茶色く腐った箇所は取り除き、水を控えて様子を見る
- 根元が腐っている場合、葉挿しで育てなおせることもある
- 10度以上の暖かい室内で管理している場合、土がしっかりと乾燥して3日程経ってからやや控えめに水やりする
- 休眠期のため水やりは控えて暖かくなってから再開する(10度以下の場合)
サンスベリアがしわしわな時の対処法 ケース③ふにゃふにゃと柔らかくなり倒れているケース
「寒いどころか20度~30度程度の温度を保てている」という場合、水のやり過ぎにより根腐れを起こしていることが考えられます。
すでに腐敗している場合はしわしわというより、葉がぐにゃぐにゃになり根元から倒れてくるのが特徴です。
サンスベリアの葉が腐敗したときの対処法
すでに腐った箇所をそのままにしているとさらに腐敗が拡がる恐れがあります。
すでに柔らかくなって腐敗している部分は取り除きましょう。
根元がまだ柔らかくなっておらず硬い場合は、水を控えて乾燥気味にすることで復活する可能性も残されています。
取り除いた葉がまだ硬いのであれば「葉挿し【はざし】」と呼ばれる方法で復活させられる可能性もあります。
サンスベリアの葉挿しについては以下記事を参考にしてみてね。
サンスベリアのしわしわを防ぐ!正しい水やり方法
サンスベリアの水やり方法は時期によって異なります。共通しているのは「土がしっかりと乾いてから」ということです。
サンスベリアの水やりは「土が乾いてから」が鉄則
土が乾いたかどうかの確認方法としては、
- 鉢を持ち上げてみて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくと良い)
- 土に指を3cm程入れて水気を感じない
サンスベリアの管理を楽にする便利アイテムも!
いちいち土の乾き具合を確認するのは面倒…。でも、できるだけ綺麗な状態を保ち続けたい!
このような方におすすめのアイテムが「水やりチェッカー」です。
土に差しておくだけで色で水やりのタイミングを教えてくれます。
- ブルー⇒水が足りている
- ホワイト⇒乾いている
真夏と冬場の場合、チェッカーが白になってさらに3日程してから、やや控えめに水を与えることで根腐れや寒さによる傷みを防げます。
まとめ
今回は、サンスベリアがしわしわになったときの主な原因と対処法をご紹介しました。
筆者の経験上、乾燥による葉のしわは適切な時期に水を与えることで改善しやすいです。しかし、根腐れによるものの場合はなかなか難しいかもしれません。
冬場のサンスベリアは断水気味に管理するため葉がしわしわになりやすい。ただ、冬季の水のやりは根腐れに発展しやすいため注意が必要だよ。
筆者の経験上では、
- 春・秋のしわしわ(15度以上ある時期)⇒水やりで改善しやすい
- 秋~冬にかけてのしわしわ(気温が下がり始める頃)⇒多湿により根腐れしていることが多い
- 真夏・冬場のしわしわ(15度以下になる時期)⇒乾燥気味に管理しているためしわは入りやすい。生長期になったら水やりすることで改善することが多い
と、こんな感じです。