サンスベリアのハイドロカルチャーが枯れそう。。どうすればいいの?
土を使わず清潔なハイドロカルチャーですが、サンスベリアの場合は「枯れてしまう」「うまく育たない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、サンスベリアのハイドロカルチャーが枯れる主な理由と、その対処法について詳しく解説します。
ハイドロカルチャーに挑戦したい方や、今の管理方法に不安を感じている方はぜひ読み進めてみてください。
サンスベリアのハイドロカルチャーは枯れる?水耕栽培には向かないの?
結論、サンスベリアはハイドロカルチャー(水耕栽培)に向いている植物とはいえません。
とはいえ、工夫次第でハイドロカルチャーでも楽しむことはできます。
サンスベリアをハイドロカルチャーで育てるメリット
- 虫がわきにくい 土を使わないため土を媒介する虫が発生しにくい。虫が苦手でも安心。
- 水やりのタイミングが分かりやすい 透明容器なら水位を確認しながら管理できる。水やりをし過ぎることが少なくなり、根腐れのリスクが軽減される。
- 見た目が綺麗 土の汚れが出ないため、室内を清潔に保つことができる。インテリアとしての魅力が高まり、サンスベリアの美しさが引き立つ。
サンスベリアをハイドロカルチャーで育てるデメリット
- 根腐れのリスクが高い ハイドロカルチャーは底穴無しの容器を使うことが多く、容器内が蒸れることで根腐れを起こしやすい。
- 植え替えの手間がかかる ハイドロカルチャーは半年~1年に一度、容器内の洗浄が必要。容器内が汚れていると根が傷みやすい。
- 窓際に置けない ハイドロカルチャーは水温が外気の影響を受けやすく、窓際に置くと水温の変化によって根がダメージを受けやすい。サンスベリアは日光を好むため、光線不足が続くと株が弱っていく。
サンスベリアのハイドロカルチャーが枯れる主な理由
ハイドロカルチャーのサンスベリアがすぐ枯れてしまう、うまく育たないという場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
水の足しすぎ・水位が高すぎ
ハイドロカルチャーでサンスベリアを育てる場合、根が常に水に浸っていると根が腐ってしまいます。
水を足すのは容器内の水位が完全に底を付いていから。足す水の量は、容器の約1/4~1/5で十分です。
対処法
- 水を足すのは容器内の水位が完全に底を付いてから
- 水の量は容器の1/4~1/5くらい。水の足し過ぎは根腐れを引き起こすため注意
- 透明容器の方が水の管理がしやすい
急激な温度変化
ハイドロカルチャーの場合、気温の変化によって水温が上下しやすいです。
特に窓際に置いていると、水温が急激に低下・上昇することで根が傷みやすくなります。
対処法
- 窓際は水温が急上昇・急低下しやすいので、窓から1m以上離れた明るい場所に置く
- 冬は最低でも15℃以上、夏は30度以下の室温を保つように心がける
- エアコンの風が直接当たる場所には置かない
肥料の過剰使用
ハイドロカルチャーでは、肥料の与えすぎもサンスベリアが枯れる原因となります。
水の中に肥料を溶かして植物に栄養を与えるため、濃度が高すぎたり、頻繁に肥料を与えると、根がダメージを受け枯れてしまいます。
対処法
- ハイドロカルチャーでは日照が制限されるため、基本的には肥料を与えずともあまり問題ない
- 肥料を与えるのは春~秋にかけての暖かい時期に限る
- 肥料を与える場合はパッケージに記載されている量の半分程度を水に薄めて使用する
- 栄養補給と根腐れ防止を同時にできる「イオン交換樹脂」もおすすめ
1年以上植え替えていない
ハイドロカルチャーでは底穴の開いていない容器が使われることが多く、長期間植え替えないままだと内部に汚れや老廃物が蓄積します。
根の健康を保つなら、半年~1年に一度のペースで、内部の洗浄&交換をする必要があります。
対処法
- 半年~1年に一度、内部の洗浄と交換をおこなう
- 植え替え作業は暖かい時期に済ませる
- 容器の底に根腐れ防止剤(ミリオンAやゼオライトなど)を敷いておくと水が汚れにくい
サンスベリアのハイドロカルチャーを枯らさない!失敗回避のコツ
ハイドロカルチャーでサンスベリアを健康に保つための基本的な管理ポイントをまとめました。
適切な水管理
ハイドロカルチャーでは、水は鉢の底に少し残る程度にし、根が常に湿りすぎないようにしましょう。
根が水に長時間浸ると、根腐れを引き起こします。また、水やりの頻度も、気温や湿度によって調整することが大切です。
窓際を避けた明るい場所に置く
サンスベリアは明るい場所を好みますが、直射日光を避ける必要があります。
明るい窓辺や間接光が当たる場所に置くことで、葉や根に負担をかけずに育てることができます。
半年~1年に一度の植え替え
ハイドロカルチャーで育てる場合でも、定期的に植え替えを行いましょう。
容器のサイズが適切でないと、サンスベリアの成長が制限され、結果的に枯れる原因となります。
肥料の管理
肥料は適切な濃度で与え、過剰な肥料は避けることが大切です。
春から夏の成長期には、月に一度程度、観葉植物用の液体肥料を使用し、規定量のさらに2倍に薄めて与えるのが理想的です。
サンスベリアのハイドロカルチャーは枯れる?失敗回避のコツ【まとめ】
サンスベリアはハイドロカルチャー向きとは言えませんが、管理に気を付けていれば、土での栽培ほどではなくとも、長く楽しむことができます。
土を使わないハイドロカルチャーは、室内での虫の心配がほとんど要らないことが大きな魅力です。
今回の記事を参考に、サンスベリアの美しい姿を保ちながらハイドロカルチャーを楽しんでみてくださいね。