サンスベリアの土がなかなか乾かない。放っておいて大丈夫?
サンスベリアを長く育てている方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
水やりから5日以上経っても土が乾かない場合、放っておくとそのまま弱ってしまうことも多いです。
そこで今回は、サンスベリアの土が乾かないときによくある原因とその対処法を解説します。
サンスベリアの土が乾かない時によくある原因と対処法
前回の水やりから5日以上経ってもサンスベリアの土が乾かない場合、以下のような原因が考えられます。
根腐れ(水のやりすぎ)
サンスベリアは乾燥に強い反面、蒸れにはかなり弱いです。
土が乾かないうちに次から次へと水やりしていると、根が呼吸できず、次第に腐敗してしまいます。
対処法
- 土が完全に乾くまでは水やりを控える:根腐れが疑われる場合、土が完全に乾くまでは一旦水やりをストップする。室内なら明るく風通しの良い南~東向きの窓際に置く。
- 鉢から取り出して根の確認:根腐れが進行している場合、放っておくと腐敗が地上部まで拡がる恐れがある。復活の兆しが見えないようなら鉢から取り出し、ぶよぶよに腐った根を取り除いてから、水はけの良い清潔な土に植え直す。
2年以上植え替えていない
サンスベリアを2年以上植え替えていない場合、鉢の中が根でぎゅうぎゅう詰めになっている可能性が高いです。
根が詰まりすぎると水はけが悪くなり、土が乾きにくくなります。そのまま放置していると根腐れを起こしやすくなります。
対処法
- 1~2年に一度の植え替え・株分け:春~秋の暖かい時期に、ひとまわり大きな鉢に植え替える。鉢を大きくしたくないなら株分け(1つの株を分割)するとよい。
寒さ(15度以下)
サンスベリアは寒さに弱く、気温が15度を下回ると成長が遅くなると同時に、根が水分を吸い上げる力も弱まります。
そのため、冬も暖かい時期と同じ頻度で水やりしていると土がなかなか乾かず、根腐れのリスクが高まります。
対処法
- 冬は土を乾かし気味に管理:水分を吸収しにくい冬は、土が乾いてさらに3~4日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量の水やりで十分。
- 最低でも15度を保つ:サンスベリアは冬でも15度以上の気温を保つことが理想。寒い季節は暖かい場所に移動させたり、部屋の温度を上げることで土の乾燥が進みやすくなる。
風通しの悪さ(窓を閉め切った室内)
風通しが悪い場所では湿気がこもりやすく、どうしても土の乾きが遅くなります。
特に窓を閉め切った室内で管理する場合、風通しが制限されることで葉がスムーズに呼吸できず、同時に根が水分を吸い上げる力も弱まります。
対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置く:サンスベリアを窓際など風通しの良い場所に移動させ、空気の流れを確保。換気を行うことで蒸発が進み、土の乾燥が促進される。
- 窓を閉め切る時期はサーキュレーターを活用:真夏や真冬など窓を閉め切りがちになる時期は、サーキュレーターをフル活用。湿気や冷気が一か所に停滞しないよう気を配る。できれば24時間回しっぱなしが理想。
窓から離れた壁際や部屋の隅に放置(日光不足)
日光不足も土が乾かない原因の一つです。
サンスベリアは少ない日光でも育つ力は持っていますが、あまりにも日当たりが悪いとうまく呼吸できず、水分が葉から蒸発しにくくなります。
対処法
- 南~東向きの窓際に置く:サンスベリアを窓際や明るい場所に移動させることで、適度な光を浴びさせ、土の乾燥を促進させる。
- 気温が許す限りは屋外管理:丈夫な株に育てたいなら屋外管理がおすすめ。ただし15度以下なら室内へ移動。
- 植物育成ライトを活用:日当たりの良い場所が見つからない場合、日光不足をサポートしてくれる植物育成ライトを使うのも良い。
鉢のサイズが大きすぎる
株に対して鉢が大きすぎると、土の量が多くなりすぎて、乾燥するまでに時間がかかります。
特に小さなサンスベリアに対して大きな鉢を使用している場合、土が湿ったままになることで根腐れを起こしやすいです。
対処法
- 株の大きさに対して適切なサイズの鉢を選ぶ:サンスベリアに合った適切なサイズの鉢を使用し、必要以上に大きな鉢は避ける。
保水性の高すぎる土
サンスベリアを室内で育てる場合、一般的な観葉植物用の土だと保水性が高すぎる場合が多いです。
特に草花用の土は保水性が高すぎるため、サンスベリアには適しません。
対処法
- サンスベリア専用の土やサボテン用の土を使う:サンスベリアには多肉植物用の水はけの良い土や、軽石やパーライトを混ぜた土がおすすめ。室内管理なら虫が湧きにくい「室内向けの土」も便利。
サンスベリアの土が乾かないときの原因と対処法【まとめ】
サンスベリアの土が乾かない原因には、根腐れや根詰まり、寒さ、風通しの悪さ、日光不足、大きすぎる鉢、そして保水性の高すぎる土などが考えられます。
これらの問題を放置していると根腐れを起こしやすいです。
根腐れに発展してからでは復活が難しくなるため、できるだけ早めに対処することをおすすめします。