サンスベリア・ボンセレンシスは、放射状に広がる姿が美しい人気のレア品種です。
しかし、育てていると「1本だけびよーんと伸びてしまった」「徒長してバランスが悪い」と悩む方も少なくありません。
この記事では、実際に私が育てた記録とあわせて、
- ボンセレンシスが伸びすぎる原因
- 伸びすぎたときの対処法(剪定・株分け)
- 徒長を防ぐ管理のコツ
をまとめました。成長が早いボンセレンシスをきれいに保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
サンスベリア・ボンセレンシスが伸びすぎる原因

日光不足による徒長
サンスベリア・ボンセレンシスは、本来とても日光を好む植物です。
室内の暗い場所やレースカーテン越しの光だけで育てていると、光を求めて葉が縦方向にひょろ長く伸びてしまいます。これが「徒長」です。
徒長すると株姿のバランスが崩れ、葉が倒れやすくなるだけでなく、見た目の美しさも損なわれてしまう!
鉢が小さいことによる不安定な生長
鉢のサイズが株に対して小さすぎると、根が十分に広がれず栄養や水分の吸収にムラが出ます。
その結果、特定の葉だけが極端に伸びすぎてしまうことがあります。
また、鉢が窮屈になると株が上にばかり成長しようとし、バランスの悪い姿になりやすいです。
とくにボンセレンシスは成長が早いため、2~3年に一度は植え替えを行うのがおすすめ!
水や肥料の与えすぎ
サンスベリアは乾燥に強く、むしろ過湿に弱い植物です。
水や肥料を必要以上に与えてしまうと、一気に成長が進み、葉がびよーんと伸びすぎてしまうことがあります。
特に窒素分の多い肥料は葉の成長を促進するため、肥料過多になると不自然に長い葉が出やすくなります。
「土がしっかり乾いてから水やり」「生育期に薄めの肥料を少なめに与える」ことを意識すると、バランスの良い株姿を保ちやすくなる!
ボンセレンシスが伸びすぎたときの対処法

剪定して株姿を整える方法
サンスベリア・ボンセレンシスは、放っておくと茎がどんどん伸びて不格好になりがちです。
そのような場合は、思い切って剪定するのが効果的です。
剪定した茎は、そのまま挿し木にして増やすことも可能です。必ず清潔なハサミを使い、切り口が腐らないよう管理しましょう。
株分けでバランスを取り戻す方法

全体が伸びすぎてアンバランスになっているときは、株分けを行うのもおすすめです。
とくに5月から7月にかけての植え替えのタイミングが適しています。
根茎を清潔なナイフで分け、傷口を数日乾かしてから新しい鉢に植え付けることで、株がリフレッシュされます。
株分けを行うと姿がコンパクトになり、見た目のバランスも改善される!
支柱を立てて形を保つ方法
「できれば切りたくない」という場合は、支柱を使って形を整える方法があります。
竹串や細い園芸用の支柱を茎に沿わせ、麻ひもやラフィアで軽く固定します。
強く縛ると茎を傷めてしまうので、少し余裕を持たせるのがコツです。
この方法はあくまで応急処置。葉が倒れるのを防ぐのみ。根本解決にはなりません。
ボンセレンシスの徒長を防ぐ管理のコツ

屋外や窓際でしっかり日光に当てる
サンスベリア・ボンセレンシスは強い光を好む植物です。
日光不足になると茎がひょろ長く伸び、株姿が乱れる原因になります。
春〜秋の暖かい時期は屋外の明るい場所に置き、冬場は基本、南~東向きの窓際に。夜のみ窓から離して。
水や肥料は控えめに
多湿や肥料の与えすぎは徒長を招く大きな原因です。
土が乾いてから数日置いて水やりをするのがちょうど良く、肥料は春〜夏の生長期に緩効性肥料を控えめに与える程度で十分です。
生長期は風通しを確保する
風通しが悪いと蒸れやすく、弱った株が徒長しやすくなります。
特に梅雨〜夏は窓を開けたりサーキュレーターを使ったりして空気を循環させることが大切です。
風通しを良くすることで、葉や茎も締まり、健康的に育ちます。
サンスベリアボンセレンシスの経過ブログ【随時更新中】
ホームセンターでたまたま見かけたボンセレンシスのポット苗498円。もちろん即買いです。生育の経過を随時更新していきます。
ホームセンターでボンセレンシスを購入、植え替え【2021/5/23】

立派な扇形。かっこいいです。
根詰まりしている様子はありませんが、新しい鉢に植え替えることに。ダイソーで見つけた陶器鉢。

水はけの良い土を用意。一般的なサンスベリアと同じで、ボンセレンシスも蒸れを嫌います。
根腐れを防ぐためにも排水性にすぐれる土が理想的です。今回は、「さぼてん・多肉植物の土」に緩効性肥料(マグアンプk)を混ぜ込んで使用することにしました。
ビニールポットからボンセレンシスを取り出します。親株と繋がっていた形跡がありますね。子株で増えたボンセレンシスです。
株を配置したら、根と鉢の隙間に残りの用土を入れます。隙間があると根がうまく育たないため、棒で軽くつつきながら土を隙間なく詰め込みます。
ボンセレンシスの植え替え完了です!
かわいいですね。手のひらを広げたような株姿が印象的です。室内の日当たりの良い場所で乾燥気味に管理します。
ボンセレンシスの育て方
ボンセレンシスの置き場所…日光を好む。できるだけ日当たりの良い場所に置く。寒さは苦手なので10度以下にならないようにする。寒さに耐えられるのは5度程度まで。
ボンセレンシスの水やり…土がしっかりと乾いてからたっぷりと与える。ただし、冬場は寒さにより生育が緩慢になるため断水気味に管理。冬の水やりは土が乾いてさらに3~4日経過してから。
ボンセレンシスの肥料…春から秋にかけての暖かい時期(最高気温が15度以上)は生育が盛んなので、2週間に1回ほど液肥を水に薄めて与える。冬場の肥料は不要。
1本だけ伸びすぎて姿の乱れたボンセレンシス【2022/1/22】
ボンセレンシスを迎え入れて8か月が経ちました。
購入当初、5本だったボンセレンシスの太い葉は7本に増えました。
7本目の葉だけがびよーんと長く伸びてちょっとバランスが悪いです。ここからさらに8本目が同じくらい伸びてくれればバランスがとれるのですが…どうでしょうか。
室内の日当たりのよい場所に置いているのですが、何といってもボンセレンシスを含むサンスベリアは日光が大好きな植物です。徒長かもしれませんね。
現在は冬場のため生長がほぼ止まっている様子。しかし、子株がどんどん伸びてきます。 室内の温度は17度前後。昼間は20度くらいで夜間は15度くらいです。
同じサンスベリアのトラノオはほぼ生長が止まっているのですが、ボンセレンシスは冬になってもどんどん伸びています。
そして、よく見るといつの間にか子株がもう一つ出ていました。
冬でもどんどん子株が出てくるとは、ボンセレンシスは強健ですね。水やりは土がカラカラに乾いてからなので月に1回程度です。
徒長を防ぐためにも、暖かくなったらできるだけ屋外の日向に置いて育てよう。
屋外の日向でどんどん育つボンセレンシス【2022/6/3】
4月中旬頃からベランダに出し始めたボンセレンシス。念のため、最初は半日陰で徐々に日向に移動。最近は直射日光にガンガン当たってます。
もう鉢がぎゅうぎゅうですね。そろそろ植え替えしなくては…。子株が親株に負けじと育っているので株分けが必要でしょう。
重い腰を上げてボンセレンシスを植え替え&株分け【2022/6/12】
水をやってもやっても数日ですぐに乾きます。そして鉢内がぎゅうぎゅうです。そろそろ植え替え&株分けが必要ですね。
中くらいの子株を独り立ちさせることにしました。
まずは鉢から株を取り出して見ます。根がとぐろを巻いていました。かなり詰まっていますね。
使い古しのお箸で軽くつつきながら、鉢底石や古い土を落します。また、すでに傷んだ根も取り除きます。
そして、いよいよ親株とお別れの時です。
親株と子株をつなげている地下茎を手でポキッと折りました。これで独り立ちです。
切り離したボンセレンシスの子株は、自宅に余っていた小さめの素焼き鉢に植え付けます。葉が徒長気味なのでひょろひょろですね。
なんとか株分けできました。まだ切り口が乾いていないため、水やりは10日ほど経ってからです。
いきなり水分を与えると切り口が腐ってしまうこともあるのですね。ここはぐっと我慢し、ボンセレンシスの生命力を信じます。
親株の方は元の鉢に戻しました(上写真)。土は新しくしています。これで親株×1、子株×1の二人暮らしになりました。
こちらも水やりは10日ほど経ってからですね。しばらくは直射日光を避けて半日陰に置き休ませます。
無事、根付いてくれるでしょうか?

ベランダに放置してしまったボンセレンシス【2024/4/8】

しばらくベランダに放置してしまい、かなり弱ってしまいました。
暖かくなってきたので、ここらで植え替えようと思います。鉢から取り出してみると。。

子株はすでに枯れてしまっています。ただ親株はまだ元気そう。ものすごく丈夫です。
ちなみに冬もベランダに放置してました。最低気温はマイナス3度くらい。

傷んだ根や葉を取り除いて、新しい土に植え替えました。
かなり傷んで根も減ってしまったので、鉢は今までと同じものを使います。
まとめ:サンスベリア・ボンセレンシスの管理ポイント
サンスベリア・ボンセレンシスが伸びすぎる原因は、日光不足や鉢のサイズ不足、水や肥料の与えすぎです。
伸びすぎた場合は剪定や株分けで形を整えてみてください。
徒長を防ぐには、明るい場所で育て、水や肥料は控えめにし、風通しを良くすることが大切です。
丈夫で成長が早い植物なので、管理のポイントを押さえれば美しい株姿を保てます。