すっきりとしたフォルムの厚みのある葉がカッコいいサンスベリア。
空気清浄効果が高く、「エコプランツ」としても高い人気を誇る観葉植物です。
暑さと乾燥に非常に強く、初心者でも枯らすのが難しいほど丈夫な植物として知られます。
今回、そんなサンスベリアをうっかり冬のベランダに置きっぱなしにしてしまい、葉がしなしなに傷んでしまいました…。
根元からグニャリと曲がったサンスベリア…。もう処分するしかないかな…。
と思いましたが、生命力旺盛のサンスベリア。このまま諦めるわけにはいきません。
そこで今回は、しなしなに弱ってしまったサンスベリアを復活させた方法をご紹介しちゃいます!
ベランダ放置のサンスベリア、しなしなの瀕死状態【2023/1】
例年、気温が下がってもマイナス2度くらいまでなのですが、今年はマイナス5度まで下がる日が2日ほどありました。
そして、ベランダに置きっぱなしにしてたサンスベリアが寒さでやられてしまいました…。
急いで室内に移動させたものの時すでに遅し。根元からぐにゃりと曲がった葉。
凍傷により根元に触れると水分が滲み出てぐにゃぐにゃです。
そしてもうひと鉢…。(下写真)
なんてこった…。
色も全体的に薄くなり、葉は根元からぐにゃりと倒れています。
11月頃から断水し葉にシワはよっているものの、このまま外で年越しできるかな…と思っていたのですが…だめでした。
生命力旺盛のサンスベリア、このまま捨ててしまうのはもったいない
とはいえ、このまま捨ててしまうのはもったいありません。
何といっても生命力旺盛なサンスベリア。葉をカットして土に差しておくだけでも発根するほど丈夫です。↓↓
サンスベリアの葉挿しについてはこちらからどうぞ。
ということで、しなしなに傷んだ葉や根元を取り除いて「葉挿し」で復活させることにしたよ!
しなしなに弱ったサンスベリアを葉挿しで復活させる【2023/2/23】
とりあえず、すでにぶよぶよに傷んだ葉や根元を取り除きます。まだ硬い葉はカットして保管しておきます。
まだ硬い葉は根元から発根する可能性があるため、乾いた土に差しておきます。
うまくいけば葉の断面から発根するはず…!!
2つあった鉢を1つにまとめます。まだ発根の可能性のありそうな硬い葉を水はけの良い土に植え付けます。
水は与えません。断面がまだ乾いていないため、そこから腐敗する恐れがあるからです。
こんな感じ。とりあえず、この鉢は室内の窓際に置いて様子を見守ります。
水やりはしばらくしない。春になって気温が上がってきたら徐々に水を与えて様子をみるよ。
暖かくなるまで水は与えません
葉の根元に触れてみて、抵抗を感じるようになってきたら土の半分程度が湿るくらいで与えます。
とはいえ、まずは発根するかどうかですね。どうでしょうか…?
そして、もうひと鉢のサンスベリアはぶよぶよになった葉をカットしたのみ。こちらは引き続きベランダに置いて様子をみます。
こちらも水やりは気温が上がるまでしません。最低気温が15度を超えてきたら少しずつ再開します。
根元はまだ硬いものも残っているので、うまくいけば新しい葉が出てくる可能性もあると予想。とはいえ、しばらくはこのまま見守ることに。
発根したかな?サンスベリアの根元を確認します【2023/4/9】
その後、室内にて管理を続けていたサンスベリア。
気温がまだ足りないので水やりは一度もしていません。発根していない状態で水やりしても腐敗させるだけだからです。
そろそろ発根したかも…ということで、鉢から取り出して内部を確認してみることに。
先日、購入した園芸シートを準備します。これ、早く買っておけばよかった…。
園芸シートを使うようになって作業後のベランダ掃除がめっちゃ楽。むしろ掃除が必要なくなるレベル。
ベランダで園芸作業をする方には超おすすめアイテム!
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シートの上に、サンスベリアを植えた鉢を置いて中身を取り出していきます。
うまくいけば葉の根元付近から発根しているはずなのですが、どうでしょうか?
残念ながらどの葉にも発根は確認できなかったよ。それどころか、2枚ほど枯れてしまってた…。
とはいえ、サンスベリアの生命力はここで諦めるほどのものじゃないはず。
新たに葉の根元をカットし、再度、乾いた土に挿して発根を待つことに。
傷んだ部分をカットし切り口を更新します。
切れ味のよいはさみで葉をカットしたら、そのまま元の土に植え付けましょう。
もちろん、水やりはしません。
残りの土を入れて葉を安定させたら作業完了。気温が上がり始めたので、そろそろ屋外の半日陰に置いてみることに。
また2か月ほど経ったら内部を確認します
葉先が枯れていたので少しカットしました。最低気温が15度になってきたら生育がさかんになりはじめるはず。
また2か月ほどしたら内部を確認してみましょう。
そして、寒さで弱ったサンスベリアはもうひと鉢ありましたが、残念ながらこちらは枯れてしまいました。
内部も確認しましたが、緑色の部分は無く、すべて茶色になりカラカラになってたよ…。残念。
しなしな瀕死状態から約6か月経過したサンスベリア。鉢から取り出してみる【2023/10/30】
前回、2か月後に内部を確認するとか言っていたくせに半年経ってしまいました。
夏の間、ベランダに置いて直射日光にガンガン当たりまくっていたサンスベリア。
果たしてどうなっているかな…?鉢から取り出してみるよ…!
なんと、ほとんどの葉に発根が確認できました!
中には根元が腐敗したものもありましたが、
子株が出ている葉も3本ほどありました。
捨てないでよかったーーーーー!!
とりあえずは復活成功!今後は寒さに気を付けながら生長を見守ります
今回、内部を確認するために鉢から出してしまいました。が、気温が下がってきているので本来は植え替えは避けた方が無難です。
新しい土に植えつけて今後も成長を見守ります。
無事に発根して良かった。復活成功!ただ、子株として出てきたサンスベリアには黄色いラインは入っていない。葉挿しで出た子株は緑色の原種サンスベリアになるよ。
緑色のサンスベリア原種に成長しました【2024/7/13】
その後、新芽がすくすく育って緑色の原種に生長しました。
新芽は黄色のラインが消えてしまいましたが、しなしなの瀕死状態からは完全に復活させることができました。