真っすぐに伸びる肉厚の葉が印象的なサンスベリア。コンパクトな株姿で限られた空間でも置き場所に困らない人気のグリーンです。
そんなサンスベリアですが、長く育てているうちに太かったはずの葉が購入時に比べて細くなってはいませんか?
大切に育てているはずのサンスベリア。なのに、なぜかどんどんと葉が細くなり全体が弱々しくなってしまう理由を解説します。
サンスベリアが細くなる原因は?
▲室内に置いたままのサンスベリア
サンスベリアの葉が細くなる一番の原因としてあげられるのが日光不足です。
サンスベリアが細くなるのは日光不足による徒長(とちょう)の可能性が高い
室内で育てられる観葉植物として知られるサンスベリア。耐陰性が強く、少ない日光でも育てられるためインドアグリーンの定番となっています。
しかし、本来のサンスベリアは日光が大好き。一年じゅう室内に置きっぱなしではどうしても日光不足に陥ってしまいます。
丈夫なサンスベリアですから日光不足が続いたからといってすぐ弱ってしまうことはありませんが、日光が不足することで徐々に葉は細くなっていきます。
特に、サンスベリアの生長がさかんな春から秋にかけて日光が不足すると、日光を求めて葉が縦方向ばかりに伸びがちです。
日光不足が長く続いた結果、葉がひょろひょろと細くなるという症状が現れます。
2年以上植え替えていない場合、根詰まりにより葉が細くなっている可能性も
サンスベリアを2年以上植え替えていない場合、鉢の中が株でいっぱになる根詰まりを起こしている可能性があります。(下写真)
▲鉢の中が葉でぎゅうぎゅう詰めになっている
根詰まりを起こすと根がぎゅうぎゅう詰めになり、水分や養分をスムーズに吸収できず生育に影響が出始めます。
また、鉢に空きスペースが無いため葉がうまく育たず細長くひょろりとした姿になりやすいです。
サンスベリアが細くなるときの対処法は?
▲細くなったサンスベリア(4月頃)
残念ながら、すでに細くなった葉を元に戻すことはできない
下写真は日光不足により葉が細くなったサンスベリアです。ひょろりとして弱々しいですね。
このサンスベリアを春から夏にかけて日当たりのよい屋外に置いて育ててみたところ、下写真のようになりました。
▲屋外の日向に置いて約3か月経過したサンスベリア(8月中旬)
すでに細くなった葉が元に戻ることはありませんが、株元から新しい葉が出てきました。(上写真)
新しい葉は厚みがあり太めですね。
このように、すでに細くなった葉を太い葉に戻すのは難しい(ほぼ無理)ですが、置き場所を見直すことで新しい丈夫な葉を展開させることもできます。
サンスベリアを太く丈夫に育てたいなら気温が許す限り屋外の日向に置くのがよい
▲十分な日光に当てることで太く丈夫な株に育つ
サンスベリアを太く丈夫に育てたいなら気温が許す限りは日当たりのよい屋外に置くのがおすすめです。
室内に置きっぱなしだとどうしても日光不足に陥りがちです。
植物が光合成する上で欠かせないのは日光だけではありません。水と風が必要です。
風通しに関しては、室内は屋外に比べるとどうしても劣ります。
植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がさかんになるといわれています。
※ただし真夏は直射日光による葉焼けに気を付けます。
サンスベリアが細くなるのはなぜ?原因と対処法【まとめ】
▲明るい色味が美しいサンスベリア「ムーンシャイン」
今回は、サンスベリアが細くなる理由をご紹介しました。
サンスベリアが細くなる場合、まずは日光不足を疑います。室内の日当たりのよい場所であっても、窓を通すと光の強さは変化します。
さらに、窓が汚れて曇っている場合や窓に紫外線カット加工がなされている場合、生育具合は屋外の日向と比べると大きな差が出るでしょう。
また、葉にほこりが溜まっている場合は日光を遮るシェードとなるため、ときどき濡れた布で拭き上げます。
「室内」と一言でいっても、窓際なのか壁際なのかで大きく異なりますね。さらに窓際といっても南向きか北向きかでもさらに大きな差も出ます。
また、鉢を移動する場合は少しずつ日光に慣らしましょう。室内からいきなり屋外の日向に移動した場合、葉が焼けてしまう恐れがあるからです。
サンスベリアが細くなる理由
- 主に日光不足による徒長
- 根詰まりにより生育がスムーズにいかず細くなることも
- まわりの葉に囲まれ日光が当たりにくい株中心部の葉は細くなりやすい傾向