サンスベリアを株分けで増やしたいけどやり方がイマイチわからない…。
できるだけ失敗したくない。サンスベリアの株分けを成功させるコツがあるなら教えて?
空気清浄効果の高いエコプラントとしても人気の観葉植物「サンスベリア」。
サンスベリアをたくさん置いて室内の空気を綺麗にしたい!という方も多いのではないでしょうか?
すでにご自宅でサンスベリアを育てている場合、初心者でも株分けで簡単に増やすことができます。
今回は、観葉植物初心者でも簡単で失敗しにくい!サンスベリアの株分け方法をくわしく紹介します。
サンスベリアの株分け 手順①適期は5月~6月頃
サンスベリアを株分けで増やすのに適した時期は、生長期初期にあたる5月~6月頃です。
この時期に株分けすることで、失敗しにくくなるだけでなく、冬越しまでにより多くの根を張らせられます。
株分け前数日は水やりを控え、土を乾かし気味にしておこう。土が乾燥していた方が作業がスムーズにできるだけでなく、根への負担も最小限に抑えることができるんだ。
サンスベリアの株分け 手順②株を鉢から出す
鉢からサンスベリアを取り出しましょう。
ベランダで作業する場合、新聞紙を広げて鉢植えをそっと横に倒します。
鉢の側面を「トントン」と何度か叩き、振動を与えると出てきやすくなるよ。
サンスベリアの株分け 手順③根を外して株を分ける
サンスベリアの根っこを外し、鉢植えの数だけ株を分けましょう。
地下茎でつながっている場合、剪定ばさみで切り離します。
上写真では元の株を2つの鉢に分けて増やしていますが、葉の本数が多い場合は鉢植えの風を増やしてもよいでしょう。
サンスベリアの株分け 手順④それぞれの鉢に植え替える
分けたサンスベリアの株をそれぞれの鉢に植え替えます。
「鉢底石」⇒「用土」⇒「サンスベリア」⇒「用土」
植え付け後のサンスベリアは倒れやすいので、やや深めに植え付けるのがよいでしょう。
根と鉢の隙間に空間があると、根がうまく生長できません。
隙間ができないよう、割りばしや棒で土を軽くつつきながら植え付けてね。すぐに水は与えず、7日~10日程休ませるのが失敗を防ぐコツ!
●サンスベリアに適した土は?
サンスベリアに適しているのは「水はけのよい土」です。
サンスベリアは乾燥には強い反面、多湿が続くと傷みやすくなり根腐れを起こすこともあります。
サンスベリアを室内で育てる場合、虫が湧きにくい室内向けの土がおすすめ。腐葉土や堆肥を多く含む土は、梅雨時期にコバエが湧きやすいから注意。
ここに、「マグアンプk」のような緩効性肥料を混ぜ込んでおくと生育がよりよくなりますよ。
サンスベリアの株分け 手順⑤風通しの良い半日陰で管理
株分け後のサンスベリアは7日~10日程経ってから水やりします。
しばらくは暖かく風通しの良い半日陰で管理し、休ませてあげましょう。
株分け後、1ヶ月くらいは強い光を避けて。1ヶ月ほど経ったら徐々に元の管理へ戻そう。生育が安定すれば、また子株をどんどんと増やし株にボリュームが出てくるよ!
サンスベリアの増やし方にはどんな方法があるの?
まず、サンスベリアの増やし方をご紹介します。
サンスベリアの増やし方①株分け
サンスベリアは「地下茎(ちかけい)」を横に広げながら、どんどんと子株を増やします。
2年以上植え替えないままでいると、葉が鉢一杯になってくるはずです。
鉢がいっぱいになったら、植え替えと同時に株分けすることで、サンスベリアの鉢を増やすことができるよ。
サンスベリアの増やし方②葉挿し(はざし)
サンスベリアの葉を土に挿して発根させ増やす方法を「葉挿し(はざし)」といいます。
サンスベリアを葉挿しで増やすメリット
- 大きくなるまでは時間を要すが一気に増やすことが可能
サンスベリアを葉挿しで増やすデメリット
- 親株が斑入りの場合、葉挿しで増やした株は斑が消えていることが多い
太く丈夫な葉をチョイスし、適期である春~初夏に実施することが失敗を防ぐコツだよ!
初心者でも失敗しにくく簡単なサンスベリアの増やし方は?
では、初心者でも失敗しにくく、かつ、簡単なサンスベリアの増やし方はどのような方法でしょうか。
簡単なサンスベリアの増やし方は株分け
今あるサンスベリアの株をいくつか分け、それぞれ別の鉢に植え替えるのが株分けです。
株分けでサンスベリアを増やすとすぐに鉢植えとして楽しめるだけでなく、葉挿しのように斑が消えることもありません。
現在、育てているサンスベリアがある程度生長しているなら、株分けで増やすのがもっとも手軽で失敗も少ない。
弱ったサンスベリアを仕立て直すなら葉挿し
「今育てているサンスベリアが弱っている…」
このような場合、サンスベリアの株が絶えてしまうのを回避する方法の一つが「葉挿し」です。
枯れそうになっているサンスベリアから、ダメージの受けていない箇所の葉を取り、土に挿し発根させます。
ただ、元株が斑入り品種の場合、葉挿しで増やした株は斑が消えている可能性が高いよ。斑は消えてしまうけど、葉挿しであれば株元が腐ったサンスベリアを復活させることが可能なんだ。
株分けしたサンスベリアの経過【筆者の生育記録】
最後に、筆者が育てているサンスベリアの生育記録です。株分けで増やしたサンスベリアの経過をご覧ください。
サンスベリアの株分け実施【2021/5/11】
上写真は一昨年購入したサンスベリアです。
かなり子株が増えボリュームが出ました。ここらで株分けし、さらに鉢を増やそうと思います。
幸い、株分けの適期の5月。やるっきゃない!
株分け完了です。
水やりは3日後。ここからまた生長し、大きな株に育ってくれますように。
空気清浄効果の高いサンスベリアは、室内にたくさん置きたいグリーンです!
今後の生育環境
- 土は、観葉植物用の土:赤玉土(小粒):多肉植物用の土を4:4:2くらいの割合で使用
- 日中はベランダに出して風通し、日当たりの良い場所へ
- 水やりは土が乾いてから【だいたい週に1回程度】
- 月に1~2回程度、ハイポネックス(液肥)を薄めて水やりする
とりあえず、株が安定するためにも早く根が土に活着してくれますように。
株分けしたサンスベリアの経過【2021/6】
サンスベリアを株分けして1か月ほど経過しました。順調に根をはり触れると抵抗を感じるようになってきましたよ。
気温が15度以上あるうちは屋外の日向に置いて管理を続けます。
株分けしたサンスベリアの経過【2021/9】
まだまだ暖かいので屋外管理を続けています。この日は台風が来る前のため、室内へ移動していました。
サンスベリアが4鉢ありますが、もともとは2鉢でした。株分けでどんどん増えましたね。
そろそろどれかを家族に貰ってもらおうと思います。
株分けで増やしたサンスベリア【2022/4/9】
先月、株分けで増やしたサンスベリアの片方を家族にあげました。そして、こちらがその片割れのサンスベリアです。
元気がないですね。葉がしわしわになって薄くなっています。それもそのはず。
うっかり12月まで屋外の簡易ビニールハウスに置きっぱなしにしてしまいました。もう片方のは元気な姿だったので家族にプレゼントしたというわけです。
なんとか自立できるまでに回復したものの、かなり葉が傷んでしまいました。現在も予断を許さない状況ですね。
何枚かの葉は上写真のように傷んでしまいました。かなり暖かくなってきたので、このままなんとか回復してくれるといいのですが。
やはり、サンスベリアは寒さに当ててはいけませんね。
サンスベリアの株分けが失敗する原因は?手順を画像付きで解説【まとめ】
今回は、サンスベリアの株分け方法をくわしくご紹介しました。
根詰まりすると、ひとまわり大きな鉢に植え替えなくちゃ…と思いがちですが、株分けなら鉢を大きくすることなく植え替えを済ませることができます。
さらに、増えたサンスベリアはそのまま楽しんでもよし。家族やお友達、職場先などにプレゼントしても喜ばれること間違いなしです。
とはいえ、株分けや植え替えはサンスベリアにとってかなりのストレスになります。
適期である5月~6月頃に株分けすることで、サンスベリアへのダメージを最小限に抑え、冬越しに備えられます。
今回の記事を参考に、ぜひ、サンスベリアを株分けで増やしてみてくださいね。
サンスベリアの株分けが失敗する原因
- 気温が足りない(15度以下)
- すぐ水やりする
- 株が十分に育っていない
- 直射日光に晒す
- 1ヶ月経たないうちに肥料を与える
サンスベリアの増やし方は主に2パターン
- 株分け
- 葉挿し(はざし)
サンスベリアを株分けで増やすメリット・デメリット
- メリット⇒好きな植物を簡単に増やせる、根詰まりしていた場合は一回り大きい鉢に植え替えることで生育がよくなる
- デメリット⇒失敗すると子株が枯れることもある
サンスベリアの株分け方法【手順】
- 適期は5月~6月頃
- 株を鉢から出す
- 根を外して株を分ける
- それぞれの鉢に植え替える
- 風通しの良い半日陰で管理(できれば20度程度の暖かい場所)