
鉢から取り出して新聞紙に巻いて冬越し?そんなこと面倒でしてられない…
園芸書やネットには、「鉢から抜き取り新聞紙に巻いて冬越しさせる」と書かれていることも多いサンスベリア。
とはいえ、いちいち冬に鉢から取り出すのは面倒です。筆者はこれまで新聞紙に巻いてサンスベリアを冬越しさせたことはありません。
筆者の経験上、新聞紙を使わずともサンスベリアは冬越し可能です。
そこで今回は、筆者が実際におこなっている新聞紙を使わないサンスベリアの冬越し方法を紹介します。
サンスベリアを冬越しさせる!新聞紙に巻いて冬越しが面倒な方へ

では、サンスベリアの冬の管理のコツを3つご紹介します。コツさえつかんでおけば、新聞紙を使わずに寒い冬を乗り越えられますよ。
土が乾いてさらに3~4日経つまで待つ
- 土が完全に乾いてさらに3~4日経ったら、土の約1/3が湿るくらいの量の水を与える
- 水やりは夜間を避け、できるだけ晴れた日の午前中までに済ませる
- 冷水は避け、室温に戻した常温の水を使う
サンスベリアは気温が下がると生長がほぼ止まり、水を吸い上げる力が弱まります。
冬に水をたっぷりと与えると、根が腐って株が弱る「根腐れ」を引き起こすリスクが高くなります。

11月中頃~3月末頃の気温が低い時期のサンスベリアは、水やりを控え、断水気味に管理します。
10度以下なら断水
- 10度以下ならば完全に断水
- 葉にシワが寄っても慌てない
10度以下まで下がる環境ならば、完全に断水しましょう。
通常、サンスベリアを鉢植えから取り出し、新聞紙に株を包んで8度以下にならない場所に置いておきます。4月になり、最低気温が15度程度になれば、新聞紙でくるんでおいたサンスベリアを再び鉢に植え付けます。
上記のように言われますが、経験上、完全に断水すれば鉢のままでも問題なく冬越しできました。
ただし、水を与えてしまうと根が冷えて傷むため、水を完全に切ることが重要です。
10度以上を保てないのであれば断水し、8度を下回らないようにしてあげましょう。
▶サンスベリアの寒さ対策!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切ろう
サンスベリアが冬に枯れる主な原因とは?

サンスベリアが冬に枯れる場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
寒いのに暖かい時期と同じ頻度で水やり

サンスベリアは冬になると生長が緩慢になり、同時に水を吸収する力も弱まります。
そのため、冬も暖かい時期と同じ感覚で水やりしていると、吸収しきれなかった水分が鉢内部に長く停滞。
その結果、高湿状態が長く続くことで起こるのが「根腐れ」です。根元が腐って傷むと葉が倒れてきます。
倒れたサンスベリアの葉は「葉挿し(はざし)」で仕立て直すこともできる

倒れてしまったサンスベリアの葉は、「葉挿し」という方法で復活させられる可能性もあります。
葉を根元からカットし、暖かくなるまで新聞紙にくるんでおきましょう。
適期になったら、くるんでおいたサンスベリアの葉を乾いた土に挿してみてください。うまくいけば発根し、株を再生できます。
10度以下の寒さが長く続く
寒さはサンスベリアの大敵です。暑さに強い反面、寒さにはめっぽう弱いサンスベリア。10度以下になると寒さで弱ってしまう可能性が高いです。
また、10度程度の温度が保たれていても、水をやりすぎていると土に溜まった水分が根を冷やし、株全体へのダメージに繋がることも少なくありません。
鉢下に温熱シートを敷いて寒さ対策

寒さが心配な場合、鉢の下にシート状の温熱シートを敷いておくのもおすすめです。

「ピタリ適温プラス」なら、25度~29度くらいの一定の温度に保ってくれます。
おすすめポイント
熱くなり過ぎないので、根が煮えて傷む心配も不要。面倒な設定は一切不要、コンセントに挿すだけ。
冬越しにあると便利!サンスベリアにおすすめの園芸アイテム3つ

最後に、筆者が愛用中のサンスベリア冬越しアイテムをご紹介します。
どれも比較的安価で購入できるため、サンスベリアの他にも多くの植物を育てている方は持っておいて損はない便利アイテムです。
水やりチェッカー

水やりのタイミングを教えてくれるのが「水やりチェッカー」です。
・青⇒まだ水がある
・白⇒水やりのタイミング!
こんな感じで目で見て水やりのタイミングを知れるため、水のやり過ぎによる根腐れを回避できます。
「できるだけ枯らしたくない…」「いちいち水やりのタイミングを考えるのが面倒…」
このような方におすすめの便利アイテムです。
鉢スタンド
受け皿を使用しないため、通気性を確保できます。個人的にはかなりおすすめ。

ラックに置いて高さを出すことで、小さな株でもインテイリアとしてお部屋に馴染みやすいというメリットも。

ただ、水やりの際は一旦、ベランダや屋外に出す必要があります。または、受け皿に置いて水が切れてからラックに戻す…という感じで管理します。(上写真)
冷気は下に溜まる性質があります。少し高さを出すだけでも、冷えによる根の傷みを防ぐことができます。好みの鉢スタンドを探すのも楽しい。

サーキュレーター

暖房が効いている冬場の室内。植物のためとはいえ、頻繁に空気の入れ替えをするのは難しいですよね。
そこで用意しておきたいのが「サーキュレーター」。

空気の循環が悪くなることで懸念されるのが、水やり後の多湿が持続することによる「根腐れ」。また、湿気が一か所に停滞することでカビも生えやすくもなる。
室内で植物を育てているなら、サーキュレーターは必須アイテムです。

ちなみに、梅雨時期、室内での洗濯物干しの際ににも大活躍します。
サンスベリアの冬越し方法!新聞紙に巻いて冬越しが面倒な方へ【まとめ】

今回は、サンスベリアの冬場の管理方法をくわしくご紹介しました。
サンスベリアは想像していた以上に寒さに敏感なんですね。「サンスベリアを冬に枯らせてしまった…」という方が多いのにも納得です…。
今回の記事を参考に、ぜひ、サンスベリアと寒い冬乗り越えましょう!
サンスベリア 冬の管理のコツ【3つ】
①15度程度なら乾燥気味に管理
②10度程度ならば断水
③10度以下は避ける(寒さに弱い)
サンスベリアが冬に枯れる主な原因【3つ】
①低温(10度以下の寒さ)
②水のやり過ぎによる根腐れ
サンスベリアを冬越しさせる!便利アイテム【3つ】
①水やりチェッカー
②鉢スタンド
③サーキュレーター