「冬になるとサンスベリアが弱ってしまう」 「夏は元気だったのに冬になってからサンスベリアが元気がない」
暑さに強く乾燥にも負けない丈夫な観葉植物「サンスベリア」。
管理が楽で、園芸初心者でも育てやすい人気のサンスベリアですが、実は、夏と冬では育て方が大きく異なります。
サンスベリアを冬越しさせる!押さえておくべき3つのポイント
では、サンスベリアの冬の管理のコツを3つご紹介します。コツさえつかんでおけば、サンスベリアと寒い冬を乗り越えられますよ。
サンスベリア 冬の管理のコツ①「15度程度なら乾燥気味に管理」
サンスベリアは気温が下がると生長がほぼ止まり水を吸い上げる力自体が弱まります。
そのため、冬場に水をたっぷりと与えると根が腐って株が弱る「根腐れ」を引き起こしかねません。冬場の根腐れを防ぐには、断水気味にすることが有効です。
11月中頃~3月末頃の気温が低い時期のサンスベリアは、水やりを控え、ほぼ断水気味に管理します。
ただ、室内が暖かく15度程度を保っているのであれば、月に1回程控え目に常温の水を与えても構わないでしょう。
サンスベリア 冬の管理のコツ②「10度程度ならば断水」
サンスベリアは寒さが深まるについれ冬眠状態になります。10度以下まで下がる環境ならば、完全に断水しましょう。
その場合、サンスベリアを鉢植えから取り出し、新聞紙に株を包んで8度以下にならない場所に置いておきます。
4月になり、最低気温が15度程度になれば、新聞紙でくるんでおいたサンスベリアを再び鉢に植え付けます。
サンスベリア 冬の管理のコツ③「10度以下の寒さは避ける」
サンスベリアは暑さと乾燥に強く丈夫な植物です。しかし、寒さと多湿には弱いという特徴をもちます。
日本の冬は、サンスベリアにとってかなり厳しい環境になります。
10度以上を保てないのであれば断水させ、8度より寒さが下回らないようにしてあげましょう。
サンスベリアが冬に枯れる主な原因とは?
次に、サンスベリアが枯れる主な原因をご紹介します。
サンスベリアが冬に枯れる主な原因①「水のやり過ぎ」
サンスベリアは冬になると生長が緩慢になり、同時に水を吸収する力自体も低くなります。
暖かい時期と同じ感覚で水やりしていると、吸収しきれなかった水分が長く鉢内部に停滞します。高湿状態が長く続くことで起こるのが「根腐れ」です。根元が腐って傷むと葉が倒れてきます。
倒れたサンスベリアの葉は「葉挿し(はざし)」で仕立て直すこともできる
倒れてしまったサンスベリアの葉は「葉挿し」という方法で復活させられる可能性もあります。
倒れたサンスベリアの葉を根元からカットし、暖かくなるまで新聞紙にくるんでおきましょう。適期になったら、くるんでおいたサンスベリアの葉を乾いた土に挿してみてください。うまくいけば発根し、株を再生できます。
ただし、葉挿しで増やした株は斑が消えていることが多いです。
サンスベリアが冬に枯れる主な原因②「10度以下の寒さ」
寒さはサンスベリアの大敵です。暑さに強い反面、寒さにはめっぽう弱いサンスベリア。10度以下になると寒さで弱ってしまう可能性が高いです。
また、10度程度の温度が保たれていても、水をやりすぎていると土に溜まった水分が根を冷やし、株全体へのダメージに繋がることも少なくありません。
冬越しにあると便利!サンスベリアにおすすめの園芸アイテム3つ
最後に、筆者が愛用中のサンスベリア冬越しアイテムをご紹介します。
どれも比較的安価で購入できるため、サンスベリアの他にも多くの植物を育てている方は持っておいて損はない便利アイテムです。
サンスベリアを冬越しさせるための便利アイテム①「水やりチェッカー」
水やりのタイミングを教えてくれるのが「水やりチェッカー」です。
・青⇒まだ水がある
・白⇒水やりのタイミング!
こんな感じで目で見て水やりのタイミングを知れるため、水のやり過ぎによる根腐れを回避できます。
「できるだけ枯らしたくない…」「いちいち水やりのタイミングを考えるのが面倒…」
このような方におすすめの便利アイテムです。
サンスベリアを冬越しさせるための便利アイテム②「鉢スタンド」
受け皿を使用しないため、通気性を確保できます。個人的にはかなりおすすめ。
ラックに置いて高さを出すことで、小さな株でもインテイリアとしてお部屋に馴染みやすいというメリットも。
ただ、水やりの際は一旦、ベランダや屋外に出す必要があります。または、受け皿に置いて水が切れてからラックに戻す…という感じで管理します。(上写真)
また、冷気は下に溜まる性質があります。少し高さを出すだけでも、冷えによる根の傷みを防ぐことができます。好みの鉢スタンドを探すのも楽しいですよ。
サンスベリアを冬越しさせるための便利アイテム③「サーキュレーター」
暖房が効いている冬場の室内。植物のためとはいえ、頻繁に空気の入れ替えをするのは難しいですよね。
そこで用意しておきたいのが「サーキュレーター」。
空気の循環が悪くなることで懸念されるのが、水やり後の多湿が持続することによる「根腐れ」です。
また、湿気が一か所に停滞することでカビも生えやすくなります。
植物にとって水・日光と並んで大切なのが「風」です。植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がスムーズにおこなえるそう。
「室内でサンスベリア以外にも、観葉植物をたくさん育てている」という方は、用意しておきたいアイテムです。
ちなみに、梅雨時期、室内での洗濯物干しの際ににも大活躍します。
サンスベリアの冬越し方法!新聞紙に巻いて冬越しが面倒な方へ【まとめ】
今回は、サンスベリアの冬場の管理方法をくわしくご紹介しました。
サンスベリアは想像していた以上に寒さに敏感なんですね。「サンスベリアを冬に枯らせてしまった…」という方が多いのにも納得です…。
今回の記事を参考に、ぜひ、サンスベリアと寒い冬乗り越えましょう!
サンスベリア 冬の管理のコツ【3つ】
①15度程度なら乾燥気味に管理
②10度程度ならば断水
③10度以下は避ける(寒さに弱い)
サンスベリアが冬に枯れる主な原因【3つ】
①低温(10度以下の寒さ)
②水のやり過ぎによる根腐れ
サンスベリアを冬越しさせる!便利アイテム【3つ】
①水やりチェッカー
②鉢スタンド
③サーキュレーター