サンスベリアの葉が根元から倒れてきちゃった。。大事に育てていたのになぜ?
サンスベリアを育てている方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
今回は、サンスベリアの葉が倒れる原因と対処法をくわしくご紹介します。
サンスベリアの葉が根元から倒れる原因とは?
まずは、サンスベリアの葉が倒れる主な原因からみていきましょう。
日光不足
多くの観葉植物が半日陰を好むのに対し、サンスベリアは直射日光をガンガン当てても問題ないほど日光が大好きです。
特に、サンスベリアの生長期である春~秋の暖かい時期に日光不足が続くと「徒長(とちょう)」を起こしやすいです。
徒長したサンスベリアは、葉が縦ばかりにひょろひょろと伸び、細長く安定感のない株に育ちます。
水のやり過ぎ
サンスベリアは熱帯アフリカやマダガスカルなどの乾燥地帯が原産です。そのため、非常に乾燥に強く暑さには強いです。
反対に、蒸れと寒さで傷みやすいという特徴があります。
気温の下がる時期は水を吸い上げる力も弱くなり、その状態で頻繁に水やりしていると根が腐りやすいです。
根が腐ると根元が軟化し、株元から葉がグニャリと曲がって倒れます。
根詰まり
サンスベリアは地下茎(ちかけい)とよばれる地中の茎をサイドに這わせながら、子株をどんどん増やす植物です。
そのため、2年以上植え替えないままだと鉢が株でいっぱいになって根詰まりを起こします。
根詰まりを起こしたサンスベリアは水分や養分をスムーズに吸収できません。
結果、徐々に葉が傷んで色つやが悪くなったり、葉が広がって倒れやすくなったりします。
根詰まりした状態でそのまま水やりや肥料を与え続けると、吸収できずに残った水分や養分が根を傷め「根腐れ」に発展しやすい。
サンスベリアの葉が根元から倒れるときの対処法
では、すでにサンスベリアの葉が倒れている場合の対処法をご紹介します。
倒れたサンスベリアの葉の根元をチェック
まずは、倒れている葉の根元を観察してみましょう。触れてみて柔らかいようであれば、すでに腐っているため元通りにはできません。
腐敗の場合、葉を引っ張ると簡単に取れる(抜ける)はずです。
硬い部分を利用して葉挿しにすることもできますが、大きく育つまでには数年かかります。
根元が硬いなら倒れた葉を紐でくくる
根元が腐敗していないなら、倒れている葉を紐でくくります。
リング支柱を活用するのもよいでしょう。また、麻紐だと植物に馴染みやすいです。
紐で支えた状態で少しずつ管理環境を見直していきます。ただし、倒れた葉をまっすぐに育てるにはかなりの時間を要します。
真っすぐだった葉が倒れるまでに要した時間と同じか、それ以上です。
春から秋なら徐々に明るい場所へ移動、冬ならそのまま断水気味に管理
その後、生育が旺盛な春から秋であれば日当たりの良い場所へ少しずつ移動します。
「室内⇒窓際のレースカーテン越し⇒屋外の日陰⇒半日陰⇒日向」
数週間かけながらすこしずつ移動することで葉焼けを防ぎます。
時間はかかりますが、徐々に葉がしっかりと厚みをもつようになり、うまくいけば徐々に自立できるようになってくるはずです。
室内なら南~東向きの窓際に置く
室内なら南~東向きの窓際に置きます。レースカーテンは基本不要です。
暖かい時期(最高気温15度以上が目安)は、できるだけ屋外に置いてやると丈夫に育ちますよ。
また、浅く植えすぎている場合、赤玉土(小粒)や鹿沼土等の排水性に優れる土を表面に足してみるのも対処法のひとつでしょう。
サンスベリアが根元から倒れる原因と対処法【まとめ】
耐陰性が高く室内でも育てられる「観葉植物」として人気のサンスベリアですが、本来は日光が大好きな植物です。
そのため、何年も室内に置きっぱなしにしているとどうしても株が弱々しくなり葉が倒れやすくなります。
とはいえ、「室内に置くために購入したのに…」という方も多いでしょう。
サンスベリアを丈夫に育てるには、「サンスベリア=観葉植物(室内管理)」という概念を一旦取り払う必要があるかもしれません。
サンスベリアの葉が倒れる主な原因3つ
1.日光不足による徒長
2.水のやり過ぎによる根腐れ
3.根詰まり
※これらひとつとは限らず、複数の原因が関係していることも多い
葉が倒れるサンスベリアの対処方法【手順】
1.根元が腐っていないか確認し、すでにブヨブヨなら取り除く
2.倒れた葉を紐でくくりできるだけ明るい場所へ徐々に移動する⇒いきなり直射日光に当てるのは避ける(葉焼けする可能性が高いため)
3.自立できるようになれば紐をはずす