サンスベリアは、時折「葉に白い綿のようなものが付いている」「ベタつく」といった問題が発生することがあります。
その原因の一つがカイガラムシです。
放置するとサンスベリアの健康を害するだけでなく、他の植物にも被害が広がることも…。
今回は、サンスベリアに発生しやすいカイガラムシの症状と駆除方法、そして予防策までを詳しく解説します。
※カイガラムシとは?…観葉植物に寄生する害虫の一種。放っておくと吸汁によって葉を変色させたり、株自体を枯らしてしまうことも。種類によって見た目が異なる。
サンスベリアにカイガラムシが付いた時によくある症状
サンスベリアにカイガラムシが付いた場合、以下のような症状がみられます。
葉がまばらに変色
カイガラムシがサンスベリアに付くと、吸汁によって葉がまばらに変色することが多いです。
ひどい場合は葉が黄変し枯れたり、「すす病」を引き起こして黒い斑点が生じます。
ベタベタする
カイガラムシは糖分を含む排泄物をまき散らします。
サンスベリアに付くと、葉がベタベタに汚されてしまうことが多いです。
見慣れない粒々、白い粉状のものが湧く
葉の付け根や表面に見慣れない粒々や、白い粉状のものが湧く場合は要注意。
カイガラムシは種類が多いですが、サンスベリアに付くものは、主に茶色い粒々か白い粉状のものです。
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サンスベリアにカイガラムシが付いた場合の駆除方法
カイガラムシは張り付くように寄生するため、水を吹きかけたくらいでは取り切れません。
対処法1. 手作業で取り除く
- 用意するもの:綿棒、ピンセット、水に浸した布。
- カイガラムシが付いている部分を見つけたら、丁寧に取り除きます。
- 綿棒にアルコール(消毒用)を含ませると、駆除がより効果的です。
- 葉の裏側や付け根など、見逃しやすい部分も注意して洗います。
対処法2. 殺虫剤を使用する
- 適した殺虫剤:カイガラムシ専用の殺虫剤が効果的です。
- 使用する際は、室内での散布を避け、説明書に従って適量を守りましょう。
対処法4. 葉を切り取る
- 被害がひどい場合、カイガラムシが付着した葉を切り取ることを検討します。
- 切り取った葉はゴミ袋に密封して処分し、再感染を防ぎます。
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サンスベリアにカイガラムシが発生する主な原因
湿度の低さ
カイガラムシは乾燥した環境を好むため、冬場やエアコンで湿度が低い部屋で発生しやすくなります。
空気の停滞
風通しの悪い環境では、カイガラムシが繁殖しやすくなります。
過剰な肥料
窒素肥料を過剰に与えると、植物の柔らかい新芽がカイガラムシの格好の餌場になります。
新しい植物からの感染
購入したばかりの植物や屋外から持ち込んだ植物に付着しているカイガラムシが、他の植物に移ることがあります。
サンスベリアにカイガラムシが付くのを防ぐコツ
環境の見直し
- 室内の湿度を40〜60%に保つことで、カイガラムシの発生を抑えます。
- サンスベリアの周囲に風通しを良くするため、他の植物と適度な距離を保ちます。
定期的なチェック
- サンスベリアを週に1回程度観察し、異常がないか確認します。
- 葉の裏側や付け根など、カイガラムシが潜みやすい部分も丁寧にチェック。
新しい植物の隔離
- 新しく購入した植物は、他の植物と一緒に置く前に1〜2週間隔離して様子を見ます。
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サンスベリアにカイガラムシ?よくある症状と駆除方法【まとめ】
サンスベリアにカイガラムシが発生しても、早期発見と適切な対処で解決できます。
環境の改善や定期的なチェックを習慣にすることで、再発も防止可能です。
この記事を参考に、健康なサンスベリアを保ちながら美しいインテリアを楽しみましょう!