厚みのあるすっきりとした葉がカッコいいサンスベリア。
耐陰性があるため、室内でも育てられる「観葉植物」として高い人気を誇ります。
とはいえ、あまりにも日光不足が続くと、葉が細くひょろひょろになってしまうことも…。
そこで今回は、サンスベリアを太く丈夫に育てる方法をご紹介します。
サンスベリアを太くする方法!丈夫な葉に育てるためにすべきこととは?
まずはじめに、残念ながらすでに細く伸びたサンスベリアの葉を、元の太い葉に戻すことはできません。
しかし、育て方を変えることで新しく出てきた子株を太く、丈夫な葉に育てることはできます。
サンスベリアを太く育てる方法は主に2つ。1つ目が「株を充実させる」。2つ目が「葉挿しで育て直す」です。
サンスベリアを太くする方法①株を充実させる
室内の少ない光でも育てられるサンスベリアは、「インドアグリーン」として定番化しています。しかし、本来は日光が大好きな植物です。
日当たりの良い場所に置くことで株を充実させ、太くて丈夫な葉を育てることができます。
日光不足が続くことで葉が日光を求めて縦方向にばかり間延びする
室内なら南~東向きの窓際、20度以上なら屋外の半日陰に置くと生育がよくなる
サンスベリアは株を充実させることで子株がどんどんと生長し、太く丈夫で色つやのよい姿に育てられます。
春から秋の暖かい時期には子株がよく増える
サンスベリアを太く丈夫に育てるために欠かせないのが、「日光」「温度(20度以上)」「風とおし」そして「水」の4つです。
- 日光…室内なら南~東向きの窓際がベスト。20度以上なら屋外の半日陰がおすすめ。
- 温度…10度以下の寒さに当てないこと。生育適温は20度~35度くらい。
- 風通し…植物が光合成する上で欠かせない。また、蒸れに弱いサンスベリア。根腐れや害虫を防ぐためにも風通しのよい場所がベスト。
- 水やり…春から秋の生育期は土がしっかりと乾いたタイミングでたっぷりと与える。15度以下になってきたら徐々に水やりの間隔を空け、土が乾いてさらに3~4日してから土の約1/3が湿る程度に与える。
サンスベリアを太くする方法②葉挿しで育て直す
サンスベリアを太く育てたい場合、今ある葉を使って「葉挿し」で育て直すこともできます。
ただ、葉挿しは時間がかかります。大きく育つまでには最低でも2年はかかると思っておいてください。
サンスベリアの葉挿し、どうやってやるの?
サンスベリアの葉をカット。上下を間違えないようにして乾いた土に挿します。適期は5月~6月ころの暖かい時期です。
うまくいけば1年ほどで子株が出てきます。ただし、葉挿しで増やした子株には斑が入りません。
たとえば葉の縁に黄色い模様の入った「ローレンティ」の場合、葉挿しで増やすとその子株には黄色い模様が出ないです。すべて緑色の原種が出てきます。(下写真)
まとめ
緑一色の葉が特徴のサンスベリア「ゼラニカ」
今回は、サンスベリアを太くする方法をご紹介しました。
あまりおすすめはしませんが、すべての葉が細くひょろひょろになっている場合、短く刈り込んでしまうのもいいでしょう。
サンスベリアは非常に丈夫です。生育環境さえ整えてやれば、春から秋の暖か時期にどんどんと子株を芽吹かせます。
その際、鉢の中が葉でいっぱいなら植え替えを済ませておきましょう。
2年以上植え替えていない場合、ひとまわり大きめの鉢に植え替えるか、株分けをして根詰まりを解消します。