サンスベリアの葉がふにゃふにゃ。水やりしても直らない。。切るべき?
丈夫で育てやすいサンスベリアですが、このような症状にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
原因はさまざまですが、水やりして数日経っても葉のハリが戻らない場合、根が深刻なダメージを受けている可能性があります。
そこで今回は、サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる時によくある原因と、その対処法について画像付きで解説します。
サンスベリアがふにゃふにゃになる主な原因
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
土が乾ききる前に水を与える
サンスベリアの葉がふにゃふにゃと柔らかい場合、水のやり過ぎによる「根腐れ」を起こしている可能性が高いです。
土が乾く前に次から次へと水やりを繰り返していると、根が蒸れて腐敗します。
対策
- 土の中心部まで乾いてから水を与える
- 鉢底穴の開いた鉢を使う
- 水はけの良い土を使う
- 明るく風通しの良い場所に置く
寒さによるダメージ(5度以下)
サンスベリアは寒さに弱く、低温環境では葉がダメージを受けて柔らかくなることがあります。
特に5度以下の寒さに晒され続けると、葉がふにゃふにゃと傷みやすいです。
対策
- 冬場は室温を10℃以上に保つ
- 窓際や冷気の入りやすい場所を避ける
- 必要に応じて暖房や保温シートを使用する
2年以上植え替えていない
長期間植え替えをしていないと、根が鉢内で詰まり、水分や栄養がうまく吸収できなくなり、葉がふにゃふにゃになることがあります。
2年以上植え替えていない場合は要注意です。
対策
- 1~2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替える
- 植え替え時に古い根や傷んだ根を切り取る
- 通気性と排水性の良い専用の土を使用する
▶サンスベリアの株分けが失敗する原因は?手順を画像付きで解説します
窓から遠く離れた壁際や部屋の隅に放置
サンスベリアは明るい間接光を好みますが、暗い場所に置き続けると光合成が不足し、葉が弱くなる原因になります。
葉が細長く間延びするのは、日光不足の代表的な症状です。
対策
- 室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想
- 植物用のLEDライトで光を補う
ふにゃふにゃになったサンスベリア、切るべき?
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになった場合、状況によっては柔らかく傷んだ部分を切った方がいいケースもあります。
すでに腐敗し、水分が滲み出ているなら切り取る
葉に触れて、水分が滲み出ていたり、ぶよぶよと腐っているようなら切り取るべきです。
腐敗した部分を残しておくと、そこからさらに腐敗が拡がる恐れがあるためです。
硬い部分が残っているなら土に挿して発根させることもできる
付け根がふにゃふにゃ腐っていても、葉の上部は硬く張りが残っているなら、葉挿しで復活させることも可能です。
水はけの良い清潔な土に挿し、うまくいけば数か月ほどで発根し、子株が出てきます。
サンスベリアがふにゃふにゃになった時の対処法
水やり後、5日以上経っても葉にハリが戻らない場合、以下の手順で対処しましょう。
水やりを控え、ぶよぶよに腐った部分を取り除く
根腐れが疑われる場合、土が完全に乾くまでは水を控えて様子をみます。
それでも傷みが進むようであれば、掘り返して根っこを観察してみましょう。
すでに根が柔らかく腐った部位があれば、腐敗の拡がりを防ぐためにも取り除いておきます。
傷んだ根っこの特徴
- 表面に水分が滲み出る
- ぶよぶよ、柔らかい
- 酸っぱいような不快な臭い
葉挿しにしてみる
葉の付け根が腐っていても、まだ硬い部分が残っているなら「葉挿し」で再生させることもできます。
- 丈夫な部分の葉を幅10cm程度にカット
- 上下が分かるように印をつけておく
- 一週間程、断面を乾燥させる
- 葉の下部を乾いた土に挿す(水やりはしない)
- 発根後、控え目に水やりする
サンスベリアがふにゃふにゃになるのを防ぐコツ
サンスベリアがふにゃふにゃになるのを防ぐコツをご紹介します。
水やりは土がしっかり乾いてから
サンスベリアが根腐れに至る原因として一番に挙げられるのが水のやり過ぎです。
サンスベリアは暑さと乾燥に強い反面、寒さと蒸れにはかなり弱いです。
土が乾かないうちに水やりしていると、根が蒸れて腐敗が進みます。
水やりのタイミング
- 春~秋(最低気温が15度以上)…土がしっかり乾いたタイミングでたっぷりと与える
- 冬(最低気温が15度以下)…土がしっかり乾いてさらに3~4日経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で十分
春~秋におけるサンスベリアの水やりは、「土が完全に乾いてから」。土が乾ききらないうちに水を与えていると根腐れの原因になります。
サンスベリアの場合、水やりを忘れてしまうくらいの方が失敗を少ないです。
冬場は断水気味にする
冬場のサンスベリアは、「土が乾いてからたっぷりと水やり」していると根腐れする可能性が高いです。
サンスベリアは暑さに強い反面、寒さにはめっぽう弱いです。最高気温15度を下回ると生長が徐々に緩慢になります。
生長が緩慢になる=水の吸い上げも弱まる
一週間以上、鉢が湿っていると起こりやすいのが「根腐れ」です。
- 土が完全に乾いて2~3日してから控え目に水を与える(月に1回程度)、肥料は与えない(必要ない)
- または、土から引き抜いて株を新聞紙にくるむ、その後、冷暗所に保管し、最高気温が15度以上になってきたら土に植え付ける
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サンスベリアがふにゃふにゃな時によくある質問
ふにゃふにゃというより、シワシワになって広がってしまう…
日照不足や感度の乾燥が原因の場合、「葉がふにゃふにゃになる」というよりは、「葉がシワシワになって直立できなくなる(広がる、倒れる)」ことが多いです。
この場合、根腐れとは違い、復活の余地が十分にあります。
5日以上経っても土が乾かないまま…
前回の水やりから5日以上経っても土が湿りっぱなしの場合、根がダメージを受けて水が吸えなくなっている可能性があります。
明るく風通しの良い場所へ移動しても改善が見られない場合、鉢から取り出し、根を観察してみましょう。
傷んだ根があれば取り除き、水はけの良い清潔な土を使って植え直します。
サンスベリアがふにゃふにゃ?切るべき?原因と対処方法【まとめ】
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる原因としてもっとも可能性が高いのが「水のやり過ぎによる根腐れ」です。
サンスベリアは暖かい時期と寒い時期では水やりの方法が異なります。
特に、寒さが苦手なサンスベリアにとって、大きな壁となるのが冬越しです。冬場はほぼ断水気味にすることで根腐れを防ぐことができます。
今回の記事が、サンスベリアの根腐れを防いで元気な姿を保つためのご参考になれば幸いです。
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる主な原因
- 根腐れ
- 極端な寒さ
サンスベリアがふにゃふにゃになった時の対処法
- しばらく水を控えて様子をみる
- 無事な箇所の葉をカットし葉挿しで育てなおす
サンスベリア ふにゃふにゃを防ぐコツ
- 春~秋にかけては「土が乾いたらたっぷりと」が基本
- 冬は土が完全に乾いて2~3日経ってから」控え目に水やりする