サンスベリアの新芽がなかなか出ない。。ちゃんと水やりしてるのに何故?
サンスベリアの新芽が出ない、成長が止まってしまった…とお悩みの方。
新芽が出ない原因はさまざまですが、場合によっては放置していると株自体を弱らせてしまうことも…!
そこで今回は、サンスベリアの新芽が出ない主な原因、原因別の対処法をご紹介します。
サンスベリアの新芽が出ないときによくある原因
サンスベリアの新芽がなかなか出てこない場合、よくある原因には以下のようなものがあります。
2年以上植え替えていない
- 原因:鉢の中で根がぎゅうぎゅう詰めになると、土から十分な栄養や水分を吸収できなくなります。これにより新芽の発生が妨げられます。
- 特徴:鉢の底から根が飛び出している、水やりしても土に水分がなかなか浸み込んでいかない、暖かいのに新芽が出てこない、鉢が株でぎゅうぎゅう詰め、など
光が足りていなかった
- 原因:サンスベリアは日当たりを好む植物です。窓から遠く離れた壁際や部屋の隅など、暗い場所では光合成が十分に行えず、新芽の成長が停滞します。
- 特徴:葉が薄い緑色になる、葉が細く間延びして弱々しく倒れるなど
寒さで生育が鈍っている
- 原因:サンスベリアは冬に成長がほぼ止まる「休眠期」に入ります。この時期は新芽が出なくても自然な現象です。
- 特徴:葉や株全体が変化なく静止している状態。
▶サンスベリアの寒さ対策!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切ろう
サンスベリアの新芽が出ないときの対処法
サンスベリアの新芽が出ないときの対処法を、原因別で解説します。
2年以上植え替えていない場合
- 根詰まりが見られる場合は、ひと回り大きな鉢に植え替えを行います。
- 植え替え時に、古い土を落として健康な根だけを残し、腐った根や過剰な根はカットします。
▶サンスベリアの植え替えが失敗する原因は?弱った時の対処法も
光不足が疑われる場合
- サンスベリアを明るい場所に移動しましょう。窓辺や半日陰のような、間接光がよく当たる場所がおすすめです。
- 日光が難しい場合は、植物用のLEDライトを使用して補光します。
温度不足が疑われる場合
- 室温を15℃以上に保つようにします。特に冬場は窓際や冷たい場所を避け、暖房の効いた室内に移動させます。
- 気温の変化が大きい場所を避けることで、植物へのストレスを減らせます。
- 冬場の休眠期は無理に新芽を出させようとせず、静かに過ごさせます。
- 春になり、気温が上昇すると自然に成長が再開されます。
▶サンスベリアの冬越し方法!新聞紙に巻いて冬越しが面倒な方へ
サンスベリアの新芽を出させるコツは?
新芽を出させるための3つのシンプルなコツを詳しく解説します。初心者でも簡単に取り入れられる方法なので、ぜひ実践してみてください!
室内なら南~東向きの窓際に置く
サンスベリアは日光を好む植物です。光合成によってエネルギーを蓄え、その力を新芽の成長に使います。
そのため、室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想です。
注意点
- 冬場は日光量が減るため、特に窓際に置いてできるだけ多くの光を確保してください。
- エアコンの風が直接当たる場所は避けるようにしましょう。乾燥や温度変化がストレスとなり、新芽の発生を妨げます。
最低2年に一度は植え替える
サンスベリアの成長を促すには、根の健康が不可欠です。
成長とともに鉢の中で根が密集する「根詰まり」が起きると、栄養や水分が十分に行き渡らなくなり、新芽の発生が妨げられます。
また、定期的に植え替えることで古くなった土を更新し、水はけと栄養分を回復させることができます。
植え替えのタイミング
- 成長期である春から初夏が最適です。
- 2年以上植え替えをしていない場合や、鉢の底から根が出ている場合は植え替えを検討しましょう。
植え替えの方法
- 植物を鉢から丁寧に取り出し、根についた古い土を軽く落とします。
- 痛んだ根や腐った根を消毒したハサミで切り取りましょう。
- 新しい鉢と土を用意し、サンスベリアを植え替えます。水はけの良い培養土がおすすめです。
注意点
- 鉢はひと回り大きなサイズを選びます。鉢が大きすぎると水分が溜まりやすくなるため注意してください。
- 植え替え後は根が落ち着くまで1~2週間程度水やりを控え、明るい間接光の下で管理します。
▶サンスベリアの土はどれがいい?室内でも虫がわきくい土【3選】
水やりは土がしっかり乾いてからたっぷりとが基本
サンスベリアは多肉植物の一種で、乾燥に強い特性があります。頻繁な水やりは根腐れの原因になるため、土が完全に乾くまで待ちましょう。
土が乾燥しているかどうかは、指を土に差し込んで確認します。乾いている場合のみ水を与えます。
水やりのポイント
- 水を与える際は鉢底から水が流れるまでたっぷりとが基本。
- 水やりの後は、鉢底皿に溜まった水を必ず捨てましょう。根腐れの予防に効果的です。
- 少量の水をちょこちょこ与えるのは×。蒸れて根腐れを起こしやすくなります。
季節ごとの水やり頻度
- 春~秋(成長期):土が乾いたらたっぷり水を与えます。
- 冬(休眠期):土が乾いてさらに3~4日してから、土の約1/3が湿るくらいの量の常温の水を与えるだけで十分。目安は月1回くらい。ただし10度以下なら断水。
注意点
- 水を与えすぎると根が腐り、新芽が出にくくなります。特に冬場は水分が蒸発しにくいため注意が必要です。
- 水やりのタイミングを忘れやすい場合は、日記やリマインダーを活用すると便利です。
サンスベリアの新芽が出ない時によくある質問
サンスベリアの新芽が出ないときによくある質問には、以下のようなものがあります。
肥料を与えれば新芽が出る?
新芽が出ないからといって安易に肥料を与えず、まずは根詰まりしていないか、時期的に生育が鈍る時期(冬、15度以下)ではないか…などを確認しましょう。
特に、株が明らかに弱っている時や、根詰まりを起こしている時、生育が鈍る冬場に肥料を与えるのは避けてください。
肥料の与えすぎや水のやりすぎは、かえって植物を弱らせる原因となります。
植物が弱ってくると、緑色の栄養剤を土に挿したくなる方は多いと思いますが、個人的にはおすすめしません。まずは植物の状態をよく観察し、これまでの管理方法と照らし合わせて原因を探ってみることが解決に繋がります。
日光浴させた方がいい?
新芽が出ないと屋外の日向に出したくなるかもしれませんが、避けた方が無難です。
長く室内で管理していたサンスベリアを、いきなり屋外の直射日光に晒すと多くの場合「葉焼け」を起こします。
明るい場所へ移動する場合は、数週間かけて少しずつ明るさに慣らせていくことが大事です。
元気が無いと日光浴させたくなる。ただ経験上、いきなり強い光に当てると葉が傷むことが多い。植物は「急激な環境の変化」にはとにかく弱い…。
植え替えたいけど鉢を大きくしたくない…
根詰まりを放置すると新芽が出ないだけでなく、植物全体が弱ります。
とはいえ、鉢をこれ以上大きくしたくない場合は、株分けして1つの鉢のサイズを抑えるのがおすすめです。
ただ、株分けすると鉢の数が増えてしまうので、それが難しい場合は増えすぎた株を処分しましょう。
「かわいそう」「もったいない」と捨てずに鉢を増やすと、あっという間に室内な植物だらけになってしまうかも。ただ、サンスベリアの場合は横に広がりにくいので、鉢が増えても割と大丈夫かも。
▶サンスベリアの株分けが失敗する原因は?手順を画像付きで解説します
サンスベリアの新芽が出ない理由は?原因別の対処法【まとめ】
サンスベリアの新芽が出ない原因は、光不足、温度不足、根詰まりなど、環境や管理方法に関連しています。
原因に応じて適切な対処を行えば、新芽を再び元気に育てることができます。
特に春から夏の成長期は、新芽が出やすい絶好の時期。この期間までに最適な環境を整え、サンスベリアの美しい成長を楽しみましょう!