
サンスベリアがぶよぶよ柔らかくなってしまった。。
水やりを控え目にしていたはずなのに、いつの間にかサンスベリアがぶよぶよになってしまった…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、サンスベリアがぶよぶよになる原因と対処法について紹介します。
経験上、サンスベリアがぶよぶよ柔らかい場合はかなり危険。株元に触れて腐っているなら、早めに取り除くのがベスト。
サンスベリアがぶよぶよに!復活は可能?

ぶよぶよ部分は元に戻らない?切り取るべきか
サンスベリアの葉が一度ぶよぶよに柔らかくなってしまうと、その部分が再び硬く健康な状態に戻ることはありません。
これは細胞が壊れてしまっているサインだからです。
そのまま放置すると腐敗が広がり、株全体を弱らせる原因になります。
👉 ポイント
- ぶよぶよ部分は思い切って切除する
- 清潔なハサミやナイフで、傷んだ部分を根元から取り除く
- 切り口は乾燥させてから管理する(消毒や乾燥は必須)
「傷んだ部分は戻らない」ことを知っておくと、復活への判断が早くなります。
根が生きていれば復活できるサインとは
サンスベリアは根が健康なら復活の可能性が高い植物です。葉が傷んでも根が残っていれば、新芽や子株を出す力があります。
根が生きているかどうかを見極めるポイントは以下の通りです。
👉 根が生きているサイン
- 根が白〜薄い黄褐色で硬い(ブヨブヨ・黒色なら腐敗)
- 芯(株元の根茎部分)がしっかりしていて、押しても柔らかくない
- 葉が完全に倒れていなくても、株元に硬さや弾力がある
- 春〜夏にかけて株元から小さな芽が出てくる
👉 根が死んでいるサイン
- 押すと根茎ごとぶよぶよ
- 黒く変色し、触ると簡単に崩れる
- 腐敗臭がする
もし根が生きているなら、腐った部分を取り除き、風通しの良い場所で乾燥気味に管理することで復活のチャンスがあります。
サンスベリアがぶよぶよになる原因と復活の可能性

まずは、サンスベリアの葉がぶよぶよに傷む主な原因から見ていきましょう。
水のやり過ぎによる根腐れ

サンスベリアは土が乾ききらないうちに水を与えていると、根が呼吸できずに傷んで腐る「根腐れ」を起こしやすいです。
根腐れしたサンスベリアは根元がぶよぶよに腐り、最終的に付け根から倒れてきます。
サンスベリアの水やり方法【目安】
・春~秋(最高気温が約20度以上)…土が乾いてからたっぷりと水やり
・冬(最高気温が約20度以下)…土が乾いて3~4日してから表土が濡れる程度に水やり(月1回程度)
※管理環境が15度以下になる場合は断水して冬越しさせる
👉 復活のための対処法
- 鉢から株を抜き、根の状態を確認する
- 黒くぶよぶよした根はハサミで切除する
- 健康な白い根が残っていれば再生のチャンスあり
- 新しい乾いた土に植え替え、1週間ほど断水して根を休ませる
寒さによる根腐れ(秋口に多い)

サンスベリアは寒さに特に弱いです。15度以下になると徐々に生育が緩慢になる休眠期へと移行します。
そのため、サンスベリアがぶよぶよになりやすいのが秋の入口である10月頃です。
👉 復活のためのコツ
- 葉が傷んでも、株元や根茎が硬ければ復活可能
- 傷んだ葉は切り取り、腐敗が広がらないようにする
- 冬は断水気味に管理(寒い+水は根腐れの原因に直結)
- 室内の暖かい場所(15℃以上)に移動する
保水性の高すぎる土・粒が崩れて固まった土

観葉植物の土だと、サンスベリアにとってはやや水持ちが良すぎることが多いです。
サンスベリアは蒸れを嫌うため、多肉植物用の土を使うことで根腐れを防ぐことができます。
特に室内管理の場合、風通しが制限されることで土が乾きにくいからこそ、水はけの良い土が適しています。
👉 復活のための植え替え方法

室内管理の場合は虫がわきにくい土を使うのがおすすめです。
室内向けにブレンドされた土なら、コバエの原因となりがちな腐葉土や堆肥を含みません。
室内でも清潔にサンスベリアが育てられます。
サンスベリアがぶよぶよになったときの復活方法

では、すでにぶよぶよになった葉はどうすべきなのでしょうか。ここからはぶよぶよになったサンスベリアを復活させる方法を紹介します。
すでにぶよぶよした部分は取り除く

残念ながら、すでにぶよぶよに腐った部分は元に戻せません。
腐敗が拡がるのを防ぐためにも、ぶよぶよになった部分は放置せず早めに取り除きます。
管理人の独り言
腐った部分を残しておくと、腐敗が拡がる恐れがある。ツンとした臭いがしたら気を付けて。個人的には、面倒でも一旦、土から取り出して切り口を乾燥させ、そのあと改めて新しい土で植え直すのが良いと思う。
硬い部分は「葉挿し(はざし)」で発根させ復活させる

まだ硬い分が残っていれば「葉挿し」で復活させることができます。
葉挿しとは、カットしたサンスベリアの葉を土に挿して発根させ、新しい子株を出す方法です。
うまくいけば、葉の断面から根が出てきて数か月ほどすると子株が出てきます。
ぶよぶよ回避!サンスベリアのお手入れで押さえておくべきポイント

ぶよぶよに腐らせないためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
室内なら南~東向きの窓際に置く
サンスベリアは耐陰性があるとはいえ、本来は日光が大好きな植物です。
日当たりがイマイチな場所に置き続けていると株が徐々に弱っていきます。
弱ったサンスベリアは弱々しい姿になり、ちょっとした環境の変化で根腐れや病害虫による被害を受けやすくなります。
水遣りは時期によって変える
サンスベリアには生育が盛んになる時期と緩慢になる時期があります。
そのため、サンスベリアは時期によって水やりのタイミングや量を変えなくてはなりません。
水やりのタイミング | 水やりの量 | |
春~秋(天気予報の最低気温15度以上が目安) | 土がカラカラに乾いたタイミングで与える | 鉢底から水が出るくらいたっぷりと与える |
冬(天気予報の最低気温15度以下が目安) | 土がカラカラに乾いてさらに3~4日してから与える | 土の約1/3が湿る程度に与える |
通気性に優れる土をチョイス

サンスベリアをぶよぶよにさせずに長く育てたいなら土が重要です。
特にサンスベリアを室内で育てている場合、通気性・排水性に優れる土を選ぶことでぶよぶよになるのを回避できます。
おすすめは「多肉植物用の土」や「室内向けの土」です。 これらの土は、サンスベリアに適した配合でブレンドされています。
闇雲に肥料を与えない
サンスベリアの調子がイマイチ…。そんな時にやってしまいがちなのが「肥料を与える」ということです。
もちろん肥料が良くないということではありませんが、弱っているときに与えた場合、
根がスムーズに養分を取り込めず、鉢内に残った肥料分によって根が傷んでしまう恐れがあるのです。
管理人の独り言
元気が無いと肥料を与えたくなる。ただ、地上部が弱っているということは根っこも弱っていることが多い。この状態で肥料を与えると、肥料焼けや根腐れを引き起こしがち。。
風通しの良い場所で育てる
サンスベリアは蒸れを嫌います。
風通しの悪い場所に置いていると土がなかなか乾かず、鉢内が蒸れることで根腐れを引き起こし、葉がぶよぶよに傷んでしまうことがあります。
光合成をする上でも風は欠かせません。 窓を閉め切る時期はサーキュレーターをフル活用して空気の流れを確保しましょう。
管理人の独り言
サンスベリアは薄暗い場所でも育たなくはないけど、風通しが悪いと比較的早い段階で弱りやすい。経験上、窓を閉め切った室内では根腐れ、害虫のリスクが上がる。筆者はサーキュレーターを使うようになってかなりトラブルが減った!
実際にサンスベリアをぶよぶよから復活させた手順【体験談】
まずは傷んだ葉を処理する

私がサンスベリアをぶよぶよにさせたのは、夏の暑さが落ち着いてきた秋口のことでした。
水を与えすぎたせいで、株元からぐにゃりと折れた葉を発見。引っ張るとぶよぶよに柔らかく、簡単にちぎれてしまいました。
においをかぐと、すっぱいような腐敗臭…。これは根腐れのサインです。
すぐに腐敗した部分を切除し、株全体に広がらないように処理しました。ぶよぶよ部分は絶対に元に戻らないため、思い切って取り除くことが大切!
健康な部分を挿し木して再生

葉が全部ダメになった場合でも、まだ硬さが残っている部分があれば「挿し木」で再生できます。
私の場合も、腐敗していない部分を清潔なハサミで切り取り、乾かしてから土に挿しました。
👉 挿し木のポイント
- 切り口は半日〜1日ほど乾かす
- サボテン・多肉用の水はけのよい土に挿す
- 発根まで水やりは控えめにする
しばらくすると新しい根が出て、小さな株として再生してくれます。
根が残っている場合のケア方法
私の株は、幸いにも株元と根茎がまだ硬く、生きていました。
そのため、腐った葉のみを整理した後は植え替えを行わず、管理方法を見直しました。
👉 ケアの工夫
- 水やりは「土が完全に乾いて、さらに3日ほどしてから」与えるように変更
- 秋〜冬は成長が緩やかになるため、断水気味に管理
- 腐敗が再発しないよう、風通しのよい場所に置く
この方法に切り替えてから腐敗の広がりは止まり、そのまま無事に冬を越すことができました!
サンスベリアのぶよぶよを回避するための便利アイテム2つ

最後に、サンスベリアのぶよぶよを回避するための便利アイテムを2つご紹介します。
「ついつい水をやり過ぎてしまう」「管理の方法がいまいち分からない」という方は、以下2つのアイテムをそろえておくと失敗しにくいですよ。
ぶよぶよ回避アイテム①素焼き鉢

サンスベリアは乾燥状態を好む植物です。
そのため、「ついつい水を与えていつもだめにしてしまいがち」という方には、サンスベリアを素焼き鉢に植え付けることをおすすめします。
理由は、素焼き鉢は多孔質なため、非常に通気性・排水性にすぐれるからです。
サンスベリアを素焼き鉢に植えることで根腐れのリスクを軽減されることができます。
ぶよぶよ回避アイテム②水やりチェッカー

「いまいち水やりのタイミングがつかめない」「できるだけ枯らしたくない」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。 土に挿しておくだけで水やりのタイミングを色で知らせてくれます。
- 土が湿っている時…青
- 土が乾いている時…白
サンスベリアを枯らす原因として多いのが水のやり過ぎによる根腐れです。
このアイテムを使うことで、根腐れのリスクを簡単に減らすことができると同時に、管理もかなり楽になります。
【まとめ】サンスベリアのぶよぶよは諦めないで
サンスベリアの葉がぶよぶよになってしまうと、最初は「もうダメかも…」と感じるかもしれません。
確かに傷んだ部分は元に戻りませんが、根が生きていれば復活の可能性は十分にあります。
私自身も、腐敗が進んでぐにゃりと倒れた葉を取り除き、水やりの管理を見直すことで無事に冬越しさせることができました。
👉 諦めずに正しい処置をすれば、春に新芽が顔を出してくれることもあります。「ぶよぶよ=即アウト」ではなく、再生のチャンスが残されていると考えてください。
サンスベリアは丈夫で生命力のある植物です。今回ご紹介した方法が、あなたの株の復活につながれば嬉しいです。