サンスベリアがしわしわ。水やりしても直らない。。
サンスベリアを長く育てている方のなかには、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
特に水やり後、5日以上経っても葉のしわが戻らない場合、根が深刻なダメージを受けている可能性が高いです。
そこで今回は、サンスベリアがしわしわな時によくある原因と、復活方法を画像付きで分かりやすく解説します。
サンスベリアがしわしわになる原因は?
サンスベリアがしわしわになる時によくある原因には、以下のようなものがあります。
過度の乾燥
葉がしわしわで且つ、土が中心部までカラカラに乾いているなら、乾燥によって葉にシワが寄っている可能性が高いです。
単に乾燥が原因の場合、水やりして7日ほどすれば、自然にハリが戻ってきます。
対処法
- 鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
- 冬場は水やりを控えめにしつつ、定期的に土の乾燥具合を確認します。
- 受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにしましょう。
土が乾ききらないうちに水やり
水不足とは反対に、頻繁に水を与えすぎると、根腐れを引き起こし、結果的に葉がしわしわになることもあります。
サンスベリアは多肉植物の一種であり、過湿を嫌います。
- 葉が柔らかく、部分的に黄色や茶色に変色している。
- 鉢土が常に湿った状態になっている。
- 鉢底から異臭がする。
対処法
- 根腐れが進行している場合、植物を鉢から取り出して、腐った根を剪定します。
- 新しい乾燥した土に植え替え、しばらく水を控えます。
- 水やりは、土の表面が乾いてから行い、適量に留めましょう。
寒さで水が吸えない
サンスベリアは暖かい場所を好むため、気温が足りないと水をほとんど吸えなくなります。
サンスベリアの生育に適しているのは20度~30度で、最低気温が15度を下回ると徐々に生長が緩慢になり10度以下になると休眠します。
対処法
- サンスベリアの最適な温度範囲(15〜30℃)を保つようにしましょう。
- 冬場は窓際の寒い場所を避け、部屋の中央など暖かい場所に移動します。
▶サンスベリアの寒さ対策!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切ろう
窓から遠く離れた壁際や部屋の隅に置きっぱなし
サンスベリアは明るい間接光を好みますが、暗い場所に長期間置かれると健康を損ない、葉がしわしわになることがあります。
- 葉の色が薄くなり、全体に弱々しく見える。
- 成長が止まる。新芽が出にくい。
対処法
- 室内なら南~東向きの窓際に置くのが理想。
- 植物用LEDライトで補光するのも効果的。
2年以上植え替えていない
サンスベリアは長期間植え替えをしないと、根詰まりを起こし、葉がしわしわになることがあります。根が土から栄養や水分を吸収できなくなるためです。
植え替え不足の兆候:
- 鉢の中で根が詰まり、土が固くなっている。
- 水やりをしても土がすぐに乾燥する。
対処法
- 1~2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
- 植え替え時に、通気性の良い新しい土を使用します。
- 植え替え後は適度に水を与え、日陰で管理します。
これ以上鉢を大きくしたくない場合、株分けして鉢のサイズアップを抑えよう。
▶サンスベリアの植え替えが失敗する原因は?弱った時の対処法も
サンスベリアがしわしわになったときの復活方法【シーン別】
サンスベリアがしわしわな時の復活方法を、以下3つのシーン別で解説します。
- 葉が自立している
- 葉が途中で折れ曲がっている
- 根元が柔らかくなり葉が倒れている
ケース①自立している場合
サンスベリアの葉がしわしわなものの自立している場合は「過度の乾燥」が疑われます。
- 土がカラカラに乾いているようであれば、たっぷり水を与えて様子を見る
- 冬場は、最低気温が15度程になってから水やりを再開する
ケース②根元から折れ曲がっている場合
サンスベリアの葉がしわしわになり途中で折れ曲がっている場合、「寒さによる凍傷」や「蒸れによる根腐れ」を起こしている可能性が高いです。
- 土がしっかりと乾いてから水を与える
- すでに茶色く腐った箇所は取り除き、水を控えて様子を見る
- 根元が腐っている場合、葉挿しで育てなおせることもある
- 10度以上の暖かい室内で管理している場合、土がしっかりと乾燥して3日程経ってからやや控えめに水やりする
- 休眠期のため水やりは控えて暖かくなってから再開する(10度以下の場合)
ケース③付け根が柔らかい、ふにゃふにゃ
「寒いどころか20度~30度程度の温度を保てている」という場合、水のやり過ぎにより根腐れを起こしていることが考えられます。
すでに腐敗している場合はしわしわというより、葉がぐにゃぐにゃになり根元から倒れてくるのが特徴です。
腐敗したときの対処法
すでに腐った箇所をそのままにしているとさらに腐敗が拡がる恐れがあります。
すでに柔らかくなって腐敗している部分は取り除きましょう。
腐った部分を放置していると、腐敗が拡がる恐れがあるため注意!
根元がまだ柔らかくなっておらず硬い場合は、水を控えて乾燥気味にすることで復活する可能性も残されています。
取りサンスベリアの葉挿しが腐る理由は?手順と経過を徹底解説除いた葉がまだ硬いのであれば「葉挿し【はざし】」と呼ばれる方法で復活させられる可能性もあります。
うまくいけば数週間で発根し、10か月ほどで子株が出てきます。
根腐れ?乾燥?サンスベリアのしわしわ原因を見分ける方法
サンスベリアのしわしわ原因が、「乾燥によるもの」か「根腐れによるもの」かは、土の状態を観察し判断する必要があります。
土が完全に乾いている場合
過度の乾燥により葉にしわがよっている可能性が高い➡水やりして様子を見る。春~秋であれば数日で葉にハリが戻ることが多い。
土が湿っている場合(15度以下にもかかわらず土が乾いてすぐの水やりを続けていた)
根腐れを起こしている可能性あり➡しばらく水は控える。土が完全に乾いてから水やり。ただし冬場はそのまま断水気味に管理することで寒さをしのぐ。すでに根元が腐敗している場合は復活は難しい
天気予報をチェックして最低気温が15度を下回ってきたら徐々に水やりの間隔を空けて。具体的には土が乾いてさらに3~4日経ってから。
サンスベリアのしわしわを防ぐ!正しい水やり方法
サンスベリアの水やり方法は時期によって異なります。共通しているのは「土がしっかりと乾いてから」ということです。
サンスベリアの水やりは「土が乾いてから」が鉄則
土が乾いたかどうかの確認方法としては、
- 鉢を持ち上げてみて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくと良い)
- 土に指を3cm程入れて水気を感じない
サンスベリアの管理を楽にする便利アイテムも!
土の乾き具合ってイマイチ分からない…
土の乾き具合を確認するのはなかなか難しいです。表面は乾いていても、土の中心部はまだ湿っていることもあります。
そんな時にあると便利なのが、水遣りチェッカーです。
- ブルー⇒水が足りている
- ホワイト⇒乾いている
真夏と冬場の場合、チェッカーが白になってさらに3日程してから、やや控えめに水を与えることで根腐れや寒さによる傷みを防げます。
▶サンスベリアの水不足の症状は?水の遣り忘れより遣り過ぎに注意
しわしわサンスベリアを復活させる方法【まとめ】
筆者の経験上、乾燥による葉のしわは適切な時期に水を与えることで改善しやすいです。しかし、根腐れによるものの場合はなかなか難しいかもしれません。
筆者の経験上では、
- 春・秋のしわしわ(15度以上ある時期)⇒水やりで改善しやすい
- 秋~冬にかけてのしわしわ(気温が下がり始める頃)⇒多湿により根腐れしていることが多い
- 真夏・冬場のしわしわ(15度以下になる時期)⇒乾燥気味に管理しているためしわは入りやすい。生長期になったら水やりすることで改善することが多い
と、こんな感じです。
この記事を参考に原因を特定し、適切な対策を講じることで、大切なサンスベリアを元気に育て直しましょう!