サンスベリアが根腐れしちゃった。もうだめかな…?
サンスベリアを長く育てている方のなかには、根腐れにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
「根腐れ=手遅れ」と思われがちですが、サンスベリアの場合、時間はかかりますが再生させることが十分に可能です。
そこで今回は、根腐れしたサンスベリアの再生方法と、根腐れの症状・原因・対策などについて詳しく解説します。
根腐れには早目の対処が重要!
根腐れしたサンスベリアを再生させる方法
サンスベリアが根腐れを起こしてしまった場合、状況に応じて早めに対処すれば、復活させることが可能です。
以下の手順に従えば、根腐れしたサンスベリアを再生させることができます。
根の状態を確認
まず、サンスベリアを鉢から抜き出して、根の状態を確認します。
腐った根は柔らかく脆いのですぐに分かるはずです。生きた根は硬く、弾力があります。
腐った根をカット
腐っている部分は再生することがないため、清潔なハサミで切り取ります。
清潔なハサミを使用し、腐った部分を完全に取り除きましょう。
新しい土に植え替え
古い土に根腐れの原因となる菌が含まれている可能性があるため、必ず新しい土を使って植え替えます。
サンスベリアには、水はけの良いサボテン用の土や多肉植物用の土が適しています。鉢も、底穴の開いた水はけの良いものを選びましょう。
水やりを控える
植え替え後はすぐに水やりせず、発根するまではしばらく水やりを控えます。
10~14日ほど経ったら、土の約1/3が湿るくらいの量の水を与えましょう。
ただし、最低気温が15度以下の秋~冬は、暖かくなるまで水やりを控えてください。
明るい場所で管理
新しい根を出すためには光が欠かせません。
室内なら南~東向きの窓際に、屋外なら半日陰(15度以下なら室内)に置いて管理を続けましょう。
うまくいけば新しい根が出てきます。葉をカットした場合は、断面から発根して子株が出てくるはずです。
サンスベリアが根腐れしたときによくある症状
サンスベリアが根腐れを起こしている場合、よくある症状には以下のようなものがあります。
葉の変色
根腐れが進行すると、まず葉に異常が現れます。葉が黄色や茶色に変色し、しおれてくるのが一般的です。
特に新しい葉が成長しなくなり、元気がない場合は、根の異常が原因となっている可能性があります。
付け根が柔らかくなる
健康なサンスベリアの葉は硬くてしっかりしていますが、根腐れを起こすと葉が柔らかくなり、触るとぶよぶよとした感触になります。
これは、根が腐って栄養を供給できなくなり、葉に十分な水分や養分が行き渡らないためです。
ツンとした臭い
根腐れが進行すると、土や株の根元からツンとした腐敗臭がすることがあります。
これは根が腐敗している証拠で、土や根元から異臭がする場合はすぐに対策を講じる必要があります。
土の表面にふわふわとした白カビや、キノコが生えることもあります。
土の湿り具合
前回の水やりから5日以上経っても土が湿っている場合は、根腐れリスクが高まっています。
サンスベリアは乾燥を好むため、蒸れると根が腐りやすくなります。
保水性が高すぎる土や風通しの悪い場所、底穴の開いていない容器に植えている場合は要注意です。
サンスベリアが根腐れする原因
根腐れを起こすときによくある原因には、以下のようなものがあります。
水のやりすぎ
サンスベリアは乾燥に強い反面、水のやりすぎによる蒸れで根が腐りやすいです。
特に、土が乾かないうちに次から次へと水を与えていると、必ずといっていいほど根腐れを起こします。
保水性の高すぎる土、粒が崩れた古い土
水はけの悪い土も根腐れの大きな原因です。
保水性の高すぎる土(草花の土や一般的な観葉植物の土)は水が排出されにくく、根が酸素不足に陥りやすくなります。
また、2年以上経過した土は粒が崩れるため、根を傷める原因になりやすいです。
鉢のサイズが大きすぎる
サンスベリアに対して鉢が大きすぎると、その分土の量が多くなります。
土が多すぎると乾燥するまでに時間がかかり、根が長時間水分に晒されることで根腐れのリスクが高まります。
窓を閉め切った室内
窓を閉め切った室内は風通しが大きく制限されます。
風通しが制限されるとどうしても土が乾きにくくなり、根腐れのリスクが高まってしまいます。
土が乾いてすぐ水を与える(冬)
冬はサンスベリアの成長が鈍ると同時に、根が水分を吸い上げる力も弱まります。
そのため、暖かい時期と同じ頻度で水やりしていると、高確率で根腐れを起こしてしまいます。
冬の水やりは、土が完全に乾いてさらに3~4日ほど経ってからで十分です。
サンスベリアの根腐れ対策!押さえておくべきポイントは3つ
根腐れを予防するためには、適切な環境管理と水やりの習慣が重要です。以下のポイントに注意して、根腐れを未然に防ぎましょう。
水やりは土が乾いてからが基本
- 春~秋…土が完全に乾いたタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水を与える
- 冬…土が完全に乾いてさらに3~4日ほど経ってから、土の約1/3が湿るくらいの量で水を与える
サンスベリアは土が乾いてからの水やりが基本ですが、生育が鈍る冬はさらに乾かし気味に管理する必要があります。
水やりチェッカーがあると便利
水やりのタイミングがイマイチ分からないという場合、水やりチェッカーがあると便利です。
スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけで、土の乾き具合を色で判断できます。
水はけの良い土と鉢を使う
サンスベリアには、水はけの良い土を使うことが重要です。多肉植物用の土や、サボテン用の土を使用すると良いでしょう。
また、鉢はサンスベリアの根の大きさに合ったものを選びましょう。排水性の良い鉢(底に穴のあるもの)が理想です。
室内管理なら虫が湧きにくい「室内向けの土」が便利
サンスベリアを室内で育てるなら、虫がわきにくく通気性の良い「室内向けの土」がおすすめです。
鹿沼土がベースなので、土が乾いている時と湿っている時の色の違いも分かりやすいです。
風通しの良い場所に置く
サンスベリアを風通しの良い場所に置くことで、根腐れのリスクを減らせます。
空気がこもる場所では湿気が溜まりやすく、土が乾きにくくなるため、風通しが良くて湿気がこもらない場所が理想的です。
窓を閉め切る時期はサーキュレーターが必須
室内で沢山の観葉植物を育てているなら、サーキュレーターは必須アイテムです。
特に窓を閉め切る時期は風通しが制限されるため、根腐れやカビ、病害虫の発生リスクが高まります。
サーキュレーターを使用することで、一か所に停滞しがちな湿気や冷気を分散させることが可能です。
根腐れしたサンスベリアの再生方法を画像付きで解説【まとめ】
サンスベリアが根腐れしてしまった場合、早急に対策を取ることで再生させることが可能です。
根腐れの症状としては、葉の変色や柔らかさ、土の過剰な湿り具合などが挙げられます。
早めに気付いて適切に対処することで、根腐れを起こしていても復活させることができるほど丈夫なサンスベリア。
ぜひ今回の記事を参考に、根腐れしたサンスベリアを再生させてくださいね。